内容説明
東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳―一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんちん
576
どなたかの感想に「表紙絵で判断してはいけない」とあった(ような気がしたw)。ちょっと気になるシリーズであった。なるほどね、工藤新一の女性版+天然といったところか?が、単なる天才でなく、(才能はあったが)努力により得たというのは、ナイスな設定。また、年齢も相応であり、さらにナイス(ともすれば、小中学生にこのような設定をするものもあり、あまりしっくりしないものあるので)。テンポもよく、ときにシリアス?ときにコミカル?で、楽しく読めました!あれ?続く?これってシリーズ通してこの事件なの?まぁとりあえずⅡへ突入!2013/11/07
勇波
436
大昔、岬美由紀の「千里眼」にはまっていたのが懐かしい。。それ以来の松岡作品。主人公と物語の内容はやっぱり同じ匂いを感じますが、話に引き込む魅力的な文章はさすがですな。きっとまた全巻いってしまいます★2014/07/16
kishikan
432
売れた本だとは知ってたけれど、ライトノベル的な表紙に引けてこれまで手にしなかった本。読んでみるとやはりライトタッチだけれど、ミステリ感といい、真贋の見方の知識など、なかなか鋭く面白い。もっと早く読めば良かった。事件簿ⅠとⅡで一つの物語になっているようだが、Ⅰは主人公の莉子が鑑定士になるまでの話や力士シール事件となにが原因か良く分からない日本が壊滅的な社会になっているシーンが入り混じり、これまた謎の展開。出版社である角川書店や何か恋の予感の雑誌編集者の小笠原君も登場。はたしてⅡでどんな展開になるんだろう。2015/06/26
修一朗
410
綾瀬はるかさんがTVに出てるな、と思ったらつい手を出してしまった。こういう装丁本には、普通は手を出さないだろうからいいきっかけでした。映画の原作は9巻。ずいぶん先なのね。この巻は導入で2巻でエピソード完結するスタイル。本の外観からではわからず、不親切。主人公の凛子さんは素敵なキャラ設定ですね。天真爛漫な博覧強記、志はまっすぐ。素直に応援できそう。力士シールもハイパーインフレもまさに現在進行形。なので物語,ミステリーとしての感想は次巻で、になります。2014/06/01
忠犬じろレポ
355
1巻は主人公の凜田莉子が万能鑑定士になるまでのエピソードが前半を占めてましたが、天然・無知な主人公に親近感がもてました。莉子の能力を見抜いた瀬戸内社長もいいですね。(^^) ミステリーも丁度いい感じで楽しめそうなシリーズでず。 表紙の絵からは想像できませんでしたが、まさか日本経済破たん?なんて!そして次巻へ続くとはビックリです。謎が全て次巻へ持越しー。(TT) 2巻積本にしててよかった。 もう少しこのシリーズ勉強させてもらいます。(^^) 2013/05/14