内容説明
雪山で遭難事故が発生した。休暇で訪れていた岬美由紀は救出に向かうが、現場に人影はなく雪崩に呑み込まれてしまう。折しも東京都知事は、お台場の巨大カジノ建設計画を発表。オープニングセレモニーには天才マジシャン少女、里見沙希が出演していた。ショーが始まったその時、銃声が轟き、会場は武装集団に占拠されてしまう。彼らの真の目的とは?最高のリーダビリティと称される、クラシックシリーズ第6弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計570万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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utinopoti27
118
作家松岡圭祐の原点ともいえる「千里眼」シリーズ。本作は、お台場に秘密裏に建設された、巨大カジノテーマパークを占拠した謎の武装集団に、おなじみ岬美由紀が立ち向かうという設定です。まあ細かいことはともかくも、設定自体が荒唐無稽でハチャメチャなのに加え、不死身のスーパーヒロイン美由紀の活躍ぶりといったらもう笑うしかないレベル。なにせ原潜の戦闘指揮までしちゃうんですから。でもファンにとって、「千里眼」はこれでいいんです。今回は「マジシャン」の里美沙希ちゃんも活躍するしね♪まだまだ先の長いシリーズを堪能しましょう。2018/01/06
99trough99
20
お台場に建設したテーマパークをカジノ化する事業を巡る警察のトップ3の策略で山手トンネル以来の最悪テロに突入していく本編。日本のキャリアの悪巧みというのは千里眼シリーズではあまりないかもしれないが、高校事変のど初っ端はこれだったなあ。今回に限っては、伏線が見えてしまって少し残念だったが、自衛隊幹部候補生って、こんなにも色んなことができるものなのだろうか、と素朴な疑問を持った。千里眼は2週間で6冊も読み進めましたが、少し休憩かな。2022/06/05
roomy
14
ライブラリー本。松岡作品はページ数があってもすぐに読めてしまうので不思議です。出てくる女性がたくましくて読んでて楽しい。2013/07/22
勇波
12
今回の美由紀さんはF15ではなく原潜で敵を駆逐します(笑)スペースシャトルに搭乗するのも時間の問題か?!★2023/01/01
MarsAttacks!
12
小学館版から今のご時世に合わせリニューアルされていますが、内容と展開に変化がなかった、偽美由紀や米倉茜さんの件は、少しタネが知れわたっている、手品を見ているよう。そこらへんも手を加えて、欲しかったというのは贅沢でしょうか?それはともかく、手軽に楽しめる娯楽作品です。2011/04/29