内容説明
タダでカネを倍にしてくれる人がいる!という怪しげなうわさ話に大規模な詐欺の臭いをかぎつけた刑事・舛城は、マジシャンを志す一人の少女・里見沙希との出会いをきっかけに「マジック」というミステリアスな世界に踏み込んでいく。カネが増えるトリックとは?金融詐欺のテクニックとは?人の心理の裏をつくトラップが次々と投入される知的エンターテインメント、マジシャンシリーズ開幕。究極の完全版。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計500万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
21
お金が2倍になるという胡散臭い話から詐欺グループが浮かび上がり、刑事が追跡していくサスペンスものでした。タイトルでも触れている通り、マジックが関わってきました。犯人も最後まで読めなくて面白かったです。かなり意外な犯人でした。2012/09/18
気狂いピエロ
16
マジックとミステリの融合では自らも奇術師である泡坂妻夫氏が有名だが松岡氏も催眠術師としての経歴あり。前半の詐欺事件部分は盛り上がりに欠けたが後半になってマジシャンとして天性の才能を持つ不思議な15歳の少女を中心にストーリーが急展開。著者あとがきによれば「完全版」では旧作を凝縮して短くしたとのこと。おそらく結末に近い説明的部分を削り、わかりやすく且つ余韻の残るかたちにしたのだろう。確かに少女の行く末が気になるなあ。展開に無理はあるが軽く読めてそれなりに面白かった。2014/10/03
tokkun1002
15
2002年発刊のものを大幅改訂し2008年に発行。マジシャンと詐欺師は近い技術を使う。受け側が被害と思わなければ詐欺じゃない。マジックショーはタネがあると知っていながら上手く騙してもらい対価を払う。詐欺と分かっていて騙されるのも対価が合えば成立する。色々な思いがめぐるねぇ。2014/03/13
END
15
中盤のトリックで『万能鑑定士Q〜』偽札のトリックが出てくるとは!?あれだけ引っ張ったトリックだったのにたったの数ページ。他にも、「リサイクルショップ」「石垣島」なんてキーワードも似てたし。マジシャンに詐欺師の適性があるかの質問が、内容こそ違えどもラテラル・シンキングだし!!この作者って、結構ネタを使い回しするのか。犯人こそ意外だったけど、なんかしっくりこなかったな〜。マジックのトリックが解るのは楽しいけど、やっぱり画があった方が楽しいね。2014/07/01
マドリン
14
目の前で金が2倍になる。これは詐欺なのか現実なのか。 次々と出てくるマジックの数々と、詐欺師のテクニック。主人公の舛城と沙希はその頭脳で鮮やかにトリックを見破っていく。 マジックには特に興味はないけど、詐欺に使われたりしたら怖いなぁと思っちゃいました。2021/04/09
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