出版社内容情報
中国との開戦タイムリミットまであと数時間! どうする、岬美由紀!?反日感情の高まる中国へ拉致された岬美由紀、嵯峨敏也、蒲生警部の3名。国民すべてを日本開戦へと駆り立てるメフィストのコントロールを断つべく異国の地で奮闘する3人の命がけの戦いを描く大好評シリーズ第3弾!
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
拉致監禁された岬美由紀を発見した蒲生誠と嵯峨敏也。しかし為す術もない3人を乗せた戦闘機は反日感情の渦巻く中国へと飛び立った。13億もの国民を洗脳し、戦争に向わせることなどできるのか?唯一の鍵を握る男を追って北朝鮮との国境から南京の刑務所へ、そしてディズニーランドにそっくりのテーマパークへと飛び回る美由紀たちに開戦が迫る!全く新しい緊迫のストーリーが炸裂するクラシックシリーズ第3弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
只三郎
29
本作は「ミドリの猿」の続編となる作品です。中国の軍人だけでなく、一般の国民老若男女までもが理由が分からないまま日本に憎悪を持ち、今にも戦争に突入するという状況のなかで幕が上がります。この作品を読むとやり方次第では自分の思う方向に群衆を煽動することも不可能ではないかと思ってしまい、また、自分もその煽動に釣られてしまわないか、不安になります。一部の人間に利用されないように、物事に対し理解し、自分の考えをしっかり持って、冷静に見極めることが大切ですね。2015/09/12
みなみ
25
千里眼シリーズ三作目の完全版。前作からの続編で、相変わらずハリウッド映画のような展開が続くが、美由紀の強靭な身体と精神には驚き。もはや人間離れしていると言わざるを得ない感じ。偽ディズニーランドが出てきて、同じ松岡さんの「ディズニーランドの憂鬱」を思い出した。若干荒唐無稽なような感覚にもなるけれど、難しいことを考えずにただ楽しめた。2022/07/20
C-biscuit
22
図書館で借りる。三部作なのであるが、2,1,3の順番で読んでいるのと、1とこの巻が完全版なのもあり、前後の関係がよくわからなくなってきている。純粋にこの巻だけでも面白いのであるが、全体の流れも重要である。相変わらず完全無欠の岬美由紀であり、圧倒的な強さと千里眼と呼ばれる能力が魅力の小説である。やたらと細かいウンチクが詰め込まれており、強引さもあるが、うまく散りばめられている。メカの描写も詳しいので、リアリティを感じる部分も多い。私自身は岬美由紀はランボルギーニの方が似合うように感じる。他のも読んでみたい。2017/06/28
99trough99
19
絶体絶命の岬が何とか意識を取り戻すところまでは少し予想できたが、そのあとはもうハチャメチャ、スケール大きすぎだわ。それでも先を見失わないところが松岡さん凄い。 勢いで、4巻目にそのまま突入してみます。2022/05/28
あいちゃん
16
岬が気で人々を吹き飛ばして佇む姿、バイクで疾走する姿、F15の窓から嵯峨に手を振る姿…。暴走しながらも美しい姿が目に浮かぶ。2016/02/18
-
- 和書
- それから 集英社文庫