出版社内容情報
中国との開戦タイムリミットまであと数時間! どうする、岬美由紀!?反日感情の高まる中国へ拉致された岬美由紀、嵯峨敏也、蒲生警部の3名。国民すべてを日本開戦へと駆り立てるメフィストのコントロールを断つべく異国の地で奮闘する3人の命がけの戦いを描く大好評シリーズ第3弾!
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
拉致監禁された岬美由紀を発見した蒲生誠と嵯峨敏也。しかし為す術もない3人を乗せた戦闘機は反日感情の渦巻く中国へと飛び立った。13億もの国民を洗脳し、戦争に向わせることなどできるのか?唯一の鍵を握る男を追って北朝鮮との国境から南京の刑務所へ、そしてディズニーランドにそっくりのテーマパークへと飛び回る美由紀たちに開戦が迫る!全く新しい緊迫のストーリーが炸裂するクラシックシリーズ第3弾。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
95
日中開戦間近。国境付近では小競り合いが始まる。美由紀は中国国内で大暴れ!加減と言うものを知らない著者によるノンストップバイオレンス。あの手この手で繰り出されるトリックを見破っていく展開はお約束。ド派手にキャラを遊ばせる。美由紀の活躍が凄すぎて、敵の陰謀組織が矮小に見えてしまうのが玉に瑕か。もう少し敵に存在感が欲しいな。2025/06/13
只三郎
29
本作は「ミドリの猿」の続編となる作品です。中国の軍人だけでなく、一般の国民老若男女までもが理由が分からないまま日本に憎悪を持ち、今にも戦争に突入するという状況のなかで幕が上がります。この作品を読むとやり方次第では自分の思う方向に群衆を煽動することも不可能ではないかと思ってしまい、また、自分もその煽動に釣られてしまわないか、不安になります。一部の人間に利用されないように、物事に対し理解し、自分の考えをしっかり持って、冷静に見極めることが大切ですね。2015/09/12
神太郎
28
ボロボロからスタートの美由紀。嵯峨さん、蒲生さんの助けもあり復活!日中間で起こりそうな戦争の火種を消すことが出来るのか?トランス・オブ・ウォーっていうのが現実問題いつ起こってもおかしくない状況になりつつあるような気もする。にしても、最初は心理学や催眠を悪用する敵との小さな世界での戦いかなと思いきや三作目で規模が大きくなってきてるからこれからどうなっていくのか気になるところだ。2025/05/20
みなみ
26
千里眼シリーズ三作目の完全版。前作からの続編で、相変わらずハリウッド映画のような展開が続くが、美由紀の強靭な身体と精神には驚き。もはや人間離れしていると言わざるを得ない感じ。偽ディズニーランドが出てきて、同じ松岡さんの「ディズニーランドの憂鬱」を思い出した。若干荒唐無稽なような感覚にもなるけれど、難しいことを考えずにただ楽しめた。2022/07/20
C-biscuit
22
図書館で借りる。三部作なのであるが、2,1,3の順番で読んでいるのと、1とこの巻が完全版なのもあり、前後の関係がよくわからなくなってきている。純粋にこの巻だけでも面白いのであるが、全体の流れも重要である。相変わらず完全無欠の岬美由紀であり、圧倒的な強さと千里眼と呼ばれる能力が魅力の小説である。やたらと細かいウンチクが詰め込まれており、強引さもあるが、うまく散りばめられている。メカの描写も詳しいので、リアリティを感じる部分も多い。私自身は岬美由紀はランボルギーニの方が似合うように感じる。他のも読んでみたい。2017/06/28
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- 和書
- おんな泉岳寺 集英社文庫