出版社内容情報
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
次々と脳裏に蘇る抑圧された記憶の断片。高校時代の初恋から防衛大学の首席卒業まで、岬美由紀が大切にしてきた思い出は、すべて偽りだというのか。どうやら、過去がフラッシュバックしたようだな…。そう言って現れた、あの男が告げた衝撃の真実とは?!あの日、本当は何が起こったのか。千里眼シリーズのメインキャラクターが一堂に会して美由紀の消された記憶の真相に迫り、その正体を解き明かす究極の問題作。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計500万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
117
本を読む楽しさを知ってもらうため、松岡氏は数々のシリーズ作品で独自路線をひた走る。その代表作がこの『千里眼』シリーズであり、カリスマヒロイン・岬美由紀なのだ。ありえない展開の数々に突っ込みを入れつつ、奇想天外な彼女の行動力に度肝を抜かれまくるこのシリーズ。今作ではついに彼女の行動原理の深淵が明かされるというのだから、もう読まない理由はないだろう。まあ正直なところ、ロングシリーズ特有のマンネリ感は否定できないのだが、この話の行きつく先を見届けたい一心で、とことん付き合おうと思う。鬼才・松岡圭祐に栄光あれ!2022/07/24
そのぼん
23
壮絶・・・。岬美由紀の過去が明らかになり、彼女の潔癖過ぎる部分の謎も解き明かされました。あの異常な趣味の人物はおぞましかったです。2013/03/03
mimomo
18
美由紀の過去が明らかに。んー、胸やけするような話だった。4歳の女の子に…惨すぎる。ちょっと、千里眼シリーズは休憩。2013/12/16
どんちん
14
美由紀の過去が一応明らかになったが、そんなことはどうでもいいくらいに今回もブッ飛んだ設定だった。このシリーズを続けて読んでいるが、著者はこんなのありえねぇ!という読者の反応を楽しんでいるかのようにも感じている。池井戸潤氏が半沢の設定に突っ込みをいれることは、「我輩は猫である」で猫がしゃべるわけねぇと突っ込むのと同じだ。とコメントしたくらいだから、千里眼は突っ込み厳禁!というより突っ込むやつは、読禁ってとこかwww とりあえず、ヴァージョンアップして?美由紀が復活したのでよしとしよう。2014/02/27
Yuki
12
いつにも増して暴走している美由紀。過去が明らかになり、暴走している理由もわかって、すっきりしました。人身売買、幼児虐待など、あまりにも卑劣な描写が多くて、そこは読んでいて辛かったです。最後の美由紀の処遇はとってつけたようにも感じましたが、相変わらず痛快な物語でした。2014/10/17
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