内容説明
記憶を失った女性が手にしていた国防機密の図面。それを巧妙に掠め取った男に対する岬美由紀の過剰な暴力に周囲は困惑する。その様子を分析した臨床心理士の嵯峨敏也は彼女の暴力に一定の傾向があることに気づき慄然とする。そんな中、時折フラッシュバックする相模原団地の風景の謎を解き明かすために現地に乗り込んだ美由紀が目にしたおぞましい情景とは。最大の謎の核心に迫る書き下ろし第7弾。すべては今、白日の下に。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計500万部を超える人気作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そのぼん
28
岬美由紀の過去に関わる話・・・のようですがまだ先が読めない感じでした。謎の図面を持って逃げていた女性やストーカー被害者の話など、いろんな事件が絡まりあっている感じでした。2013/03/03
どんちん
15
なるほど、今回もいつも以上に型破りな行動であるが、美由紀の謎に迫るということからも許容範囲内かw 今回は意識的なのだろうか、いつも以上に、わざとでは?と思うくらいに派手な行動だ。表面的な行動だけを見ると、キャラはまるっきり違うのだが、一瞬ブラック・ラグーンのロベルタのように思えてしまったww まぁそれくらい目的のために理性を失っているってところかな? さて、後半はどんな展開になるのだろう? また、謎解きが終わったあとの千里眼の展開はどうなるのだろう? と全く本筋ではないところに気がいってしまったw2014/02/26
mimomo
15
この窮地をどう脱するのか、美由紀の過去がどう明らかになるのか、下巻に期待!2013/12/12
Yuki
9
今回、いつも以上に暴れている美由紀。今までの話に散りばめられてた伏線にもふれ、どう決着つけるのか楽しみにしつつ、下巻へ向かいます。2014/10/15
うにせん
7
前巻で美由紀の過去を予感させられていたので、嫌な予感を抱きつつ。上巻ではまだ判明しなかった。焦らされた結果、想像どおりの辛い過去でないといいけど。タイトルどおり、美由紀の正体に迫っていく。本人の制御がきかずに揺れ動く姿が珍しい。段違いの強さや優しさだけではなく、弱さや孤独もある圧倒的な存在感のヒロイン。みんな美由紀のことが好きなのにこの孤独感はなんだろう。伊吹が相変わらずかっこいい。でも美由紀じゃないのが少し切ない。伊吹と嵯峨、成瀬との対面も面白かった。嵯峨先生が誰よりも美由紀とぴったりだと思うのにな。2022/12/27
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