内容説明
五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、親代わりと慕っていた秋葉をも失った。車椅子に頼る身になった能見は、復讐のため、かつての仲間達の前に姿を現した。刑事、公安、協力者たち。複雑に絡み合う組織の中で、能見たちを陥れたのは誰なのか?そしてその能見の五年間を調べる桜田もまた、公安不適格者として、いつしか陰の組織に組み込まれていた。彼らの壮絶な戦いの結末は…。
著者等紹介
沢木冬吾[サワキトウゴ]
1970年、岩手県花巻市生まれ。日本映画学校中退。99年、『愛こそすべて、と愚か者は言った』で、第三回新潮ミステリー倶楽部賞、高見浩特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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