角川文庫
古代天皇はなぜ殺されたのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043828081
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0195

内容説明

神武天皇は本当に架空の人物なのか。百歳以上の天皇が多いのはなぜなのか。日本書紀が記す「天皇一家急死」事件の謎とは。―戦後の古代史学界によって歪められ、封印された歴史を、「古代からの伝言」シリーズの著者が、日本書紀、好太王碑、鉄剣銘文などの文献・記録を精査し、解き明かす。学界に葬られた古代天皇が蘇り、私たちの前に確かな証言をつきつける!日本の古代史に新たな光をあてた画期的労作、待望の文庫化。

目次

序章 古代天皇はなぜ殺されたのか
第1章 神武の復活
第2章 邪馬台国と大和
第3章 崇神天皇の虚像と実像
第4章 国家統一へのドラマ
第5章 好太王碑の証言
第6章 「天皇一家急死」のなぞ
終章 古代史に新たな光を

著者等紹介

八木荘司[ヤギソウジ]
1939年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。63年、産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を経て、編集特別委員。ノンフィクション作品に『夢を駆けた男たち』『原告・宮津裕子』、有沢創司の筆名で『終りなき伝説―ソニー大賀典雄の世界』、フィクション作品に『ソウルに消ゆ』(第5回日本推理サスペンス大賞受賞)『ガイアの季節』『三たびの銃声』などがある。1999年から2004年まで産経新聞に連載した『古代からの伝言』は、ノンフィクションのタッチで「日本書紀」の世界を再現し、反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

26
○古代天皇たちが戦後の歴史学会から抹殺されていることに反論です。記紀を読んで怪しいと思う天皇の長寿や長男相続でない点が理解できる話で説明されており良かったです。近代史のために古代史を歪めたり、贖罪意識で仮説を押し通すのが事実であるのならば、そのような学者は、事実を追求せず、イデオロギーで過去を改竄する、皇国史観しか認めなかった学者と同様、魂の売国奴だと思います。2024/04/16

TheWho

17
記紀や古代文献から古代日本を紐解く「古代からの伝言」シリーズの著者が、戦後の古代史学会によって歪められた古代日本の世界を改めて記紀や考古学上の出土品、そして中韓に残る文献を交えて解き明かす論述本。著者は、騎馬民族説や津田左右吉論に代表される戦後古代史は、記紀の否定と戦後自虐思想、そして先の大戦に伴う皇国史観と言う虚構の史観が、歪な日本古代史を形成して未だ主流である現実に憤りを感じている。皇国史観と言う虚構な歴史観を否定したその先に新たな日本古代史世界が描写された稀有な一冊です。2015/05/28

大阪魂

16
八木さん初読み。古代史読みたなってみつけた本。この本で「殺された」ゆうてはるんは、ほんまに殺された天皇(崇峻、安康)のことちごて、歴史上実在しないって「通説」でゆわれてる神武天皇とか神功皇后とかのこと。たしかに八木さんゆうてはるように、記紀すなおによんだほうがええんちゃうって思うこといっぱいあったけど、でも八木さんのゆうてるのもほんまにそうかなあ?ってとこもいろいろ。でもなんとなく実在説のほうが魅力かな。とにかく古代の末子相続とか、婚姻からみた古代の大和周辺の政治関係、近隣諸国との関係なんかは勉強なった!2018/01/25

hyena_no_papa

9
タイトルと装丁のケバさに内容もいかがわしいのかと思ったら至極マトモ。マトモ過ぎて面白みが少ない分、文章の読みやすさがカバー。津田史学や古代天皇抹殺論、あるいは反映法などに対する批判は適切。中でも150-151ページの井上光貞批判は数十年前私が井上書を読んで思ったことドンピシャリ!この本を評するに古代史横丁の案内本と言えるか。通りには小窓の付いた多くのドアが並んでおり、通行人はそれぞれの中を覗くことができる。興味を持ったドアを開いて、より突っ込んだテーマへ歩を進めるのもいい。著者は戦前生れと思えない程柔軟!2019/10/30

ヘムレンしば

7
古代天皇はなぜ殺されたのか?と言っても、記録上殺されたのは第32代崇峻天皇と第20代安康天皇のみで、この本のテーマは、戦後の自虐史観に染まる歴史学会の中で、如何にして歴代天皇が史上から抹殺されたのか?という事です。史料の少ない時代の話とは言え、サヨク系教授達のあまりにも酷い研究内容に憤りを感じてきます。基本的には支那・朝鮮の資料が絶対的に正しくて、日本の資料のほとんどは、都合の良い部分以外はほとんど偽書扱いといった感じです。詳しい内容が無い!名前が怪しい!大活躍している!って理由で全否定とか、酷い話ばかり2016/04/11

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