角川文庫<br> 古代からの伝言 壬申の乱

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角川文庫
古代からの伝言 壬申の乱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043828067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天智天皇の死後、大友皇子を担ぐ近江朝は、吉野に隠棲した大皇弟・大海人皇子(のちの天武天皇)を警戒し、圧迫を強めた。危機を察知した大海人皇子は吉野を逃れ、東国で挙兵。ついに壬申の乱が勃発する―。激戦、奇策、そして圧勝へ。聖徳太子以来の理想を受け継いだ天武天皇は、いかにして勝利し、新国家建設にむけての巨歩をふみだしたのか。乱をめぐる人々の素顔とともに、古代最大の内乱を初めて精密かつリアルに描く。

目次

勃発
近江と吉野
高市皇子
飛鳥を制す
宿命の皇女
戦旗燃ゆ
逆転
近江決戦
歴史の審判

著者等紹介

八木荘司[ヤギソウジ]
1939年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。63年、産経新聞社入社。大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を経て、編集特別委員。フィクション作品に『ソウルに消ゆ』(第5回日本推理サスペンス大賞受賞)などがある。1999年から2004年まで産経新聞に連載した『古代からの伝言』は、ノンフィクションのタッチで「日本書紀」の世界を再現し、反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TheWho

11
日本書紀を核に様々な古代文献から古代日本を紐解く古代史絵巻「古代からの伝言」シリーズ第六巻。本巻は、古代史上最大の内乱と言われる壬申の乱を描く。物語は、時の近江朝との確執で大海人皇子の吉野脱出から東国での挙兵で壬申の乱の勃発、そして激戦、奇策、圧勝、戦後処理と乱の全容を明らかにし、巻末には乱の経過を地図上で克明に描かれている。特筆するのは、壬申の乱が通説の皇位継承戦争とは違い、大化の改新以後の旧守派と継承派との戦いだったとの解釈だった。次巻で本シリーズが完結を迎える。どのように完結するのか楽しみです。2015/02/14

ヘムレンしば

4
以前この巻だけ図書館で借りて読んだのですが、Kindle版で全巻揃えるにあたって再読。やはりシリーズものですので、前巻までの内容を踏まえて読むと、また新たな感想が出てくるものですね。まずは天智天皇の崩御の様子が、この巻では無いので、何故大海人皇子と大友皇子が戦うに至ったのか?は、この巻だけでは判らなかったです。色んな説があるけど、この作品では蘇我系豪族の陰謀と捉えています。天智天皇は大化の改新で中央集権の国家体制を作ったけど、皇位継承のルール作りにまでは気が周らなかった。2016/05/21

名前はまだない

2
再読。前後シリーズもその昔読んだ気がするけど、もう絶版になってしまっているのか、手元で読めず残念(Kindleでは読めるけど)。古代が舞台の小説を訊いたら、このシリーズと黒岩重吾を進めてきた父親(笑)おかげで人物観がぐちゃくちゃになっている、けど時代を掴むにはわかりやすくて面白い。簡単に書いているけど、「吉野から関ヶ原」と思うと、とんでもない旅路なのよね。好きではないけど、そりゃこの道を輿で進んだら鸕野讃良も途中で倒れちゃうよねと同情するわ。2024/06/12

kumaso24

1
不破の関(関ヶ原)は、その時代関ヶ原の東は夷と呼ばれ、兵を集めその軍事力を生かして覇権争いに利用した。 その後の歴史と唯一違う点は、天皇家の皇子が自ら先頭に立ち兵を指揮したこと。 そして、朝鮮の白村江に百済に出兵したこと、新羅の復讐を恐れて都を海に遠い大津に遷都したことが事実だったことがこの小説を読んで再認識した。2013/07/09

ゆっきーまうす

1
危険は常に伴うなかで、いかに勝つための、勝てる戦略を見いだすか。人の使い方、裏切る者、人を惹き付ける人徳。忠臣蔵よりはるか昔から、これぞ大和魂。リーダーの器、考えさせられる。額田王に対する本音はどうだったの?直接聞いてみたい。2011/03/14

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