内容説明
財布の紐は堅いが、公共への財産寄付を厭わぬスイス人の金銭感覚。永世中立の国にして、48時間あれば35万人を動員できる民兵制度。閉鎖社会と批判されつつ、国際ビジネス界をリードする現実。ヨーロッパ社会の孤島スイスが、牧歌的イメージと裏腹に、その骨太な存在感を示し続ける原点とは何か。警察の世界から外交の世界に飛び込んだ著者が、スイス大使として人々と語らい、現場を訪ね調べた末にたどり着いた答とは…。解説は独文学者の池内紀。
目次
第1章 歴史の刻印(ウイリアム・テルを知っていますか;ハプスブルク家;ジャン・ジャック・ルソー;傭兵物語;ナポレオン;第二次世界大戦とスイス;国連加盟)
第2章 アイデンティティの在処(民兵制度;民間防衛;共同体 ビュルガーゲマインデ)
第3章 深き懐(スイス人とカネ;ジョーク;祭り;名物;多言語国家;外国人;有島武郎とティルダ・ヘック;在留邦人)
著者等紹介
國松孝次[クニマツタカジ]
1937年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。61年警察庁入庁後、警視庁本富士署長、フランス大使館一等書記官、大分・兵庫県警本部長、警察庁刑事局長等を経て、94年警察庁長官就任。99年から三年間スイス大使を務め、2002年に帰国。現在はNPO法人・救急ヘリ病院ネットワーク理事長等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- カルト村で生まれました。