角川ホラー文庫<br> エピタフ

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角川ホラー文庫
エピタフ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043806027
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幼馴染みの一家にまつわる哀しい死の真相に迫る表題作の他、三つの願いを叶えてくれる猿を巡る騒動を描く「ニホンザルの手」、貧しい男が新興宗教の教祖に祭り上げられ次第に壊れてゆく恐怖を綴る「憑」を収録。選考委員荒俣宏氏をして「異様に気にいった」と言わしめた異色作家が、満を持して放つ日本ホラー小説大賞短編賞受賞第一作。

著者等紹介

あせごのまん[アセゴノマン]
1962年高知県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科満期退学。プール学院大学、佛教大学、大阪産業大学の非常勤講師。2005年「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」で第12回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。大阪府在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

46
【日本の夏は、やっぱり怪談2023年】〈其の一・和編〉参加中です。積読本消化月間。続けて、あせごのまんさんの角川ホラー。こちらも中々に面白い「エピタフ(墓碑銘)」「ニホンザルの手」「憑」の3作品。あせごのまんさんはこれを書いた頃はまだ新人さんだったのかしら。独特な雰囲気の中に、クスッと笑ってしまう要素がたくさんあって、全体的にクオリティの高いホラー作品だと思いました。2023/07/12

ジンベエ親分

30
土佐の方言を多用する土俗ホラー、てことで板東眞砂子を彷彿とさせる作家だけど、話の混迷度、登場人物の狂いっぷりはこちらのほうが数段上。表題作の「エピタフ」は土佐の土俗ホラーだが、「僕」の記憶すら何度も訂正されて何が本当か分からなくなる、悪夢のような話。「ニホンザルの手」は有名な「猿の手」という古典怪奇小説を下敷きにした話だが、生理的な嫌悪感をこれでもかと刺激する作品。最後のオチも「なるほど!」と気持ち良く落ちるが、その後のことを考えると震える。生理的な嫌悪感ということでは「憑」も凄まじい。お見事。2018/03/21

Yu。

24
記憶が混在する主人公の不安定さから覗ける世界観が最高の叙情怪談ホラー「墓碑銘」‥ オリジナルの『猿の手』をどうしようもなく残酷型に発展させた「ニホンザルの手」‥ 貧しい男を中心とした退廃的なストーリーは安部公房「憑」‥ とどれもが読ませる三つの中編集。2016/10/16

miroku

7
実力は確かだ。ただ、少しくどいか・・・。『ニホンザルの手』がヒネリが効いていた。2011/02/16

多喜夢

4
「墓碑銘」は、文中からおどろおどろしさが伝わってきて十分に怖いのだが、オチはオーソドックスな幽霊話だと思った。「ニホンザルの手」は有名な「猿の手」へのオマージュ。笑えた。「憑」は、人が壊れていく様子が不気味で、スプラッターの要素もあり、読んでて気分が悪くなったが、そういう意味では成功している作品だとは思う。2013/12/27

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