内容説明
親友の死は事故、それとも自殺、あるいは失踪だったのか…?妻・映里子と亡き親友との過去に疑念を抱きながら、昭は真相を突きとめるため、親友の故郷、飛騨の山奥の神馳淵を訪れる。鍵を握るのは伝説の仙人イワナ。昭はそこで心のわだかまりを解き放ち、すでに絆を失いかけている妻との関係を取り戻すことができるのだろうか。人生のさまざまな鬱屈の先にあるたしかな希望と、愛によってたつ男と女の脆さとその再生を見事に描いて心ふるわせる恋愛ロマン。
著者等紹介
池永陽[イケナガヨウ]
1950年、愛知県豊橋市生まれ。高校を卒業後、グラフィック・デザイナーを経てフリーのコピーライターとして活躍。98年『走るジイサン』で第十一回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。一作ごとに情感あふれる表現で良質な物語を紡ぎつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽
14
卓也不憫でならない。辛い内容だ。白か黒か即座に判断できない人が多いし、優先順位を間違えている人も多すぎる。うつ病に見られる現象だけど、国民総うつ病現象が日本人だと思うよ。本当にいらいらする国民性だ。2017/06/20
heenosuke
0
何かあってもケセラセラや2015/05/21
Toru Ukawa
0
大好きな人の、嫌いなところしか見れなくなってしまったら もう続かないだろうなぁ こだわりを捨てるのも度量なんでしょうね。2014/12/17
じゅん
0
亡き友人の死の真相をさぐるため、仙人イワナをさがす。夫婦間の問題と再生の話。
Carella87
0
池永さんは、物語を作るのとそれを読ませるのが上手。2012/10/28