内容説明
突然届いた弟のメールに不吉な予感を覚え、郷里を訪れた臨床検査技師の亜希子。突然連絡を絶った姉を探しに来た警察官の触沢。台風一九号により陸の孤島と化した津谷瀬村には、50年の眠りから蘇った死霊たちが静かに、深く広がっていた…。新たな解釈で描く、ノンストップ吸血鬼サスペンス。
著者等紹介
北上秋彦[キタカミアキヒコ]
1950年岩手県生まれ。ミステリー短編「現場痕」でデビュー。第三回北東文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nuit@積読消化中
46
【日本の夏は、やっぱり怪談2023年】〈其の一・和編〉参加中です。積読本消化月間。『死霊列車』が面白かったので、続けてこちらも。舞台は台風により陸の孤島と化した東北の小さな村、そして吸血鬼もの?!と大好きなネタ揃いでしたが、個人的にはもう少しエンタメ感があったら…と物足りなさも感じつつ、この作家さんのホラー、もっと読んでみたいと思いました。2023/07/12
じゅんぢ
29
結構、辛口の評価の多い作品だが、クローズドサークル物の吸血鬼作品を書こうとした作者の心意気に拍手を送りたい。 一つ、不安を言うなら、もうちょっと枚数を増やして最後の展開をじっくり丁寧に書いてほしかった。そこが残念だと思う。2018/08/28
kumo
15
★★★★★2016/10/05
ヤスヒ
11
台風によって孤立した村に吸血鬼と化したゾンビが・・・という話。北上さんの小説を読んだのは同じゾンビ物の死霊列車に続い2作目。死霊列車では迫りくるゾンビに半端ない恐怖とスリルの連続を味わえたのだが今回は・・・という感じだった。登場人物が何故か薄く感じられあまり感情移入出来なかったせいもあるかもしれないが最後まで盛り上がりに欠けた感が。スリル感をもっと出すか、それとももっと妖しげ感を出すかしたらのめり込めたように思う。2015/10/17
麿苺
8
吸血鬼と言うよりは、バイオハザード4のプラーガみたいな化け物でした。 寄生体である蟲の描写がグロテスクで気持ち悪い。どうせ血を吸われるならダレン・シャンみたいな吸血鬼の方がいいっす。2016/06/05