内容説明
文芸部所属、読書好きのインドア派、森下ナオミは中学2年生。正義感は人一倍強いのに、やることなすことカラ回り。小心者で、学校では存在感の欠片もないのが現実だ。ある日、寄り道した古本屋でバッグを盗まれたナオミは、その事件をきっかけに、学年きってのトラブルメーカー・柴咲アサミと、彼女の彼氏(?)のヅカちんと話すようになり…。奇妙な三角関係の友情がはじまった。―14歳のホンネを描く、傑作青春小説。
著者等紹介
笹生陽子[サソウヨウコ]
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年「ジャンボジェットの飛ぶ街で」が講談社児童文学新人賞佳作となる。96年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BlueBerry
25
これは割と好きでした。主人公の真っ直ぐでひたむきな性格が好ましかったと思います。若さゆえに揺れる感じも良く描かれていたのも好感が持てました。短いので直ぐに読了出切るので読んでみても良いと思います。2013/07/09
AKI
10
スカッと爽快感を味わえた読書でした。主人公は小心者で存在感もない中学2年生の森下ナオミ。心の中では格好いい自分を妄想していても、行動に移す事はない彼女が、学校きってのトラブルメーカーの柴咲アサミとその彼氏?のヅカチンと関わりを持つ様になってから、少~しずつ日常に変化が出てきて…小5の時の事件や清水君へのアドバイス等から、ナオミはちゃんと自分軸を持っていたのに、いつのまにかそこに蓋をして、周りに合わせて流されてしまって。それが当たり前になりがちな世の中で(自分も含めて反省)取り戻す事が出来て良かったね❗️2019/11/06
うさぎ
7
【初読】私自身が中学生の時を考えてみたけど、もっと薄らぼんやり生きていた気がします。引っ込み思案とあるものの、明確な自分と行動力もあるんじゃないのかな…と思いました。ラストがクライマックスとなるのですが、痛快な展開で終わります。でも、何だかあっさり。少しだけ物足りない感じもしました。2021/07/31
杏仁豆
3
本屋さんで見かけて気になって読んでみたものですが、凄く良かった…私自身は中学時代いわゆる女子中学生の好きなことが苦手な奴でしたが、そんな人も胸がすく話です。今思えば下手すると社会生活より面倒な女子中学生ライフ、この時代を生き抜く皆はたくましい…2018/03/25
☆Tae☆
2
サンネンイチゴみたいに人間関係もすぐには実らない。ということですね。ただ、短い本なので、これで終わり!?という感じはありました。2013/09/06
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