内容説明
聖徳太子は実在の人物ではなかった。では、なぜ古代の日本人は、“聖徳太子”という架空の理想的皇帝像を必要としたのか。そして、それは天皇制の成立や歴史とどのように関わっているのか。近年の聖徳太子論をリードしてきた第一人者による渾身の書。
目次
第1章 聖徳太子は実在しない
第2章 聖徳太子研究の壁
第3章 聖徳太子の作者は誰か
第4章 『日本書紀』にみる三つの顔
第5章 法隆寺と聖徳太子
第6章 聖徳太子信仰の誕生
第7章 聖徳太子転生
第8章 聖徳太子と天皇制
終章 “万世一系”の誕生
著者等紹介
大山誠一[オオヤマセイイチ]
1944年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。中部大学人文学部教授。専攻、日本古代政治史
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感想・レビュー
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たかっち
0
古代史研究家は万世一系のタブーに阻まれてきました。聖徳太子は後世に作られた偶像だと思います。2012/08/22
プリン
0
同じ著者の『天孫降臨の夢』(NHKブックス)を読んで、さらに詳しく著者の考えが知りたく思って読みました。「聖徳太子はいない」という著者の説を完全には飲み込めない(マインドコントロールが解けていない)ものの、「聖徳太子の実在」を示す史料が根拠薄弱であることは納得できました。あとは私自身の心(著者いわく「信仰」)の問題でしょうか?あとは学界主流派の意見を読んで、この問題に蹴りをつけたいと思ってます。2010/02/06
riux_riux
0
三経義ショまで否定してます。2020/01/15
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