内容説明
エリートたちが築いた「中央」は、内では保守層を含めた「地方」を切り捨て、外では北東アジアでの孤立を深めようとしている。パトリア=郷土の観点から見えてくる「愛国」の本質と、格差社会の進行から危惧されるこの国の行方。政治、思想、文学と、不屈の評論家と気鋭の政治学者が縦横に「日本」を論じた話題の書に、新たな語り下ろしと「精神の鎖国主義をどう脱却するか」を加えて文庫化。旺盛な批判精神で「日本」を読み解く待望の増補版。
目次
語り下ろし 『愛国の作法』をめぐって
第1章 日本思想論
第2章 日本文学とアジア
第3章 日本の政治を徹底批判する
第4章 国を超える新たな「公」へ―公開討議より
終章 精神の鎖国主義をどう脱却するか
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
評論家。1945年酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中
姜尚中[カンサンジュン]
政治学者。1950年熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史。「在日」の立場からナショナリズムに鋭い批判を加える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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