角川文庫
日本論 (増補版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043775057
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

内容説明

エリートたちが築いた「中央」は、内では保守層を含めた「地方」を切り捨て、外では北東アジアでの孤立を深めようとしている。パトリア=郷土の観点から見えてくる「愛国」の本質と、格差社会の進行から危惧されるこの国の行方。政治、思想、文学と、不屈の評論家と気鋭の政治学者が縦横に「日本」を論じた話題の書に、新たな語り下ろしと「精神の鎖国主義をどう脱却するか」を加えて文庫化。旺盛な批判精神で「日本」を読み解く待望の増補版。

目次

語り下ろし 『愛国の作法』をめぐって
第1章 日本思想論
第2章 日本文学とアジア
第3章 日本の政治を徹底批判する
第4章 国を超える新たな「公」へ―公開討議より
終章 精神の鎖国主義をどう脱却するか

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
評論家。1945年酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中

姜尚中[カンサンジュン]
政治学者。1950年熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史。「在日」の立場からナショナリズムに鋭い批判を加える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

21
数少なく共感できたのは、欠点を含めて愛する、愛するがゆえに苦しむということ。文脈では、国家に対して語られていた。またネオリベラルに代表されるアメリカの思想に染まる危なさについても上手く指摘していた。アジアにおけるマルクス主義について、歴史の設定としてアジアを停滞とし、日本はアジア的停滞にありつつも天皇制、寄生地主制から特殊とするという考えは初めて知った。他のダーティーなハト論を始めとする話し合いで何とかなるな内容はどうしても理解できない。2020/05/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10662
  • ご注意事項

最近チェックした商品