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角川ホラー文庫
稀人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043768011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

映像カメラマンの増岡は、人が恐怖する顔に惹かれ、それを求めて“無作為なる映像”を撮り続ける。その映像は増岡の意識を次第に変え、現実の世界から遠ざけていく。そして足を踏み入れてしまった地中の深きところで、少女の姿をした“稀人”Fと出会った…。「呪怨」の清水崇監督によって映画化された、特殊脚本家・小中千昭原作の怪奇幻想譚。

著者等紹介

小中千昭[コナカチアキ]
1961年4月4日東京生まれ。十三歳で自主映画を撮り始め、87年より演出家から、ホラー/SF/ファンタジー系専門の脚本家としての活動に移る。代表作に「ほんとにあった怖い話」「ウルトラマンティガ」「ウルトラQ dark fantasy」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゅんぢ

22
主人公が自分勝手すぎてあまり集中して読めなかった。2019/10/24

眠る山猫屋

5
再読してわかることもある。 初読から何か印象的だったが…再読後けっこうセンチメンタルな物語だったのだなぁ、と思った。完全な異界の物語なのか、狂気に陥った男の妄想なのか。実際、作者はその端境目を狙っているのだろうが、なかなかその狙いに乗せられてみると気持ちよい揺れ方だった。前半の引き込まれ導かれるような恐怖と、後半のメロウな感情。前半で感情を否定し切っていた意味が、この相乗効果だったわけね。2011/08/08

ピカイア

2
映画は見たことがない。狂人の妄想にクトゥルフ神話を詰めた感じか。狂っていく描写は主人公の心理面から捉えられるのでわかるが、映像だと難しそうだ。2018/04/01

葉月 瞬

2
精神の安定を欠いた男の末路が、虚しくも切ないお話でした。いつもの小中節に乗せられる感じが良かったです。でも、おそらく多くの女性には理解されないでしょうね。あとホラー作品として読んだ人もそうかもしれない。小中さんの作品の怖さは、精神への侵食に対する怖さで、通常のホラーとは異なる物ですから。2015/03/24

シンエンジャー K

2
人間は皆、旧支配者の御元に還るんじゃよ。それだけのことを豊富な知識と、小中氏の提唱するファンダメンタル・ホラー?の技法を使って延々表現した作品。コズミックホラーだと分かって読むと、オチは予想通りになると思う。2014/09/13

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