内容説明
その病院は建物の老朽化に加え、経営危機から薬や備品が圧倒的に不足している状況が続いており、多くの患者が、生死の境をさまようことが日常と化していた。医師や看護師たちの精神と肉体も限界に達しようとしていた頃、些細なことから医療ミスによる死亡事故が発生する。外科医の秋葉と内科医の魚住は保身から事故の隠蔽を決断するが、そんなとき内蔵が融け始めた奇怪な急患が担ぎこまれてくる…。
著者等紹介
塚橋一道[ツカハシカズミチ]
1970年、秋田生まれ。シナリオセンター基礎科、東宝現代劇戯曲科養成講座修了。ノベライズなど数多く手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
26
再読。怪しい救急患者が運ばれたことで病院内に感染が広がるホラー映画のノベライズ本。内容は完全に忘れていたが、映画も観たはず。10年以上経っても自分の好みは全くブレていなかった。短い時間でお手頃に楽しめる(くだらない)パニックホラーは今も昔も大好き。かなり細切れに視点が変わっていき、目まぐるしくて片時も落ち着かない。その不安定さが緊張感を増殖させ、終始おどろおどろしくて良かった。内臓が溶けて緑のドロドロと化していく様子を想像するとワクワクする。消毒ガーゼを口に詰め込むナース(真木よう子)をもう一度観たい。2018/03/23
のの
16
ウィルスの感染経路が現代人の心の病み具合を表している。映画はさぞかしドロドロのぐちゃぐちゃなんだろう。ちなみに、新人ナースのまどかは本当に看護師向いてないから辞めた方がいい。2017/06/29
じゅんぢ
12
全体的に不気味な雰囲気がでてて面白かった。昔、夜中にTVでやってた記憶があるけど、今じゃあ間違いなく放送無理だと思う。2017/04/02
καйυγα
9
映画ノベライズ版、150頁前後と薄い。病院を舞台に、謎の感染病*原因不明の死が相次ぐホラー小説。結果は予想した通りの仕上がりであり、とてもはなまるを与えれる状況ではない。ままよくある内容で進みこの先どうなるのか少し期待するが、不審点や疑問点などがはびこる速度が落ちないまま、結果よくわからない状況下に陥っていった。事の原因は理解できるような気がするものの、彼ら彼女らの意識(行動)の扱い方や終盤のオチが特に解せない。そんな終わらせ方、ないでしょう!!と。結局、カルトなのかサイコなのかも判断できず消化不良。2014/10/23
リンギオ
4
先に映画を見るべき作品。映画を見てから読むとなかなか怖い小説だと思う。小説だけだと駆け足過ぎて何が何だか分かりにくいしね。墓地を見下ろす家のような謎を残したまま終わる作品が大丈夫ならオススメ!2014/07/13
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