内容説明
世界最古の経典の一つ「法句経」は、人間が直面する憎しみ、怒り、嫉妬、生老病死への不安…様々な苦悩への解決法を易しく解き明かす「智慧の花篭」である。本書はその中から、特に現代人が抱える苦悩を解き放ち、胸に染み入るお釈迦様の法句五十一句を厳選し、著者の深遠な仏教哲学に基づく意訳と解釈を加えた。迷いと不安の苦悩を乗り越える時、孤独に耐える時…生きる智慧と力を求める人々の支えとなる、座右の書。
目次
第1章 常識を疑って生きよ(無益なるものを誦んずるも、まこと、むなしく;勝つ者、怨みを招かん、他に敗れたる者、苦しみて臥す ほか)
第2章 根本を見つめて生きよ(錆は鉄より生ずれども、その鉄を、きずつくるがごとし;都大路に棄てられし、塵芥の堆の中より ほか)
第3章 足るを知って生きよ(おのれの、得るところ少なきも、その得るところを、軽んずるなかれ;欲愛に駆り立てられし人は、かの罠にかかりし兎のごとく ほか)
第4章 自己を見つめて生きよ(悪しき友と交わるなかれ、いやしき人をも伴侶とせざれ;食において量を知り、しかも、易きに住せざれ ほか)
第5章 苦難を心の糧に生きよ(ひとは黙して座するをそしり、多くをかたるをそしり;ただ一向にそしらるる、ただ一向にほめらるる、かかるものあることなし ほか)
著者等紹介
高瀬広居[タカセヒロイ]
評論家、拓殖大学客員教授、講話塾「全国疏石会」会主。1927年東京・浄土宗寺院に生まれ、43年に僧侶資格取得。早稲田大学文学部卒業後、NHKプロデューサーを経て、ニュースキャスター、ラジオ関東(現・ラジオ日本)常務取締役、放送批評懇談会理事長、拓殖大学理事等を歴任。他方、友松圓諦師に師事し、原始仏典を学ぶ
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