角川ホラー文庫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043749010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

57
ぼろアパートに住む売れない作家の部屋からは両隣の部屋が覗ける穴が空いてる。片方の部屋には男性が。もう片方の部屋には女性が住んでいる。ついついその穴から隣の部屋を覗いてしまう。終盤にかけてちょっと内容が無理に押し込み気味ではあったようだが、それでも幻想的なホラーとして楽しむことができた。また程好い官能的な部分もうまく繋がっていた。もしそんな穴があれば誰もが覗いてしまうんだろうか? 予想以上に楽しめた一冊だった。☆☆☆☆★2019/12/24

ジンベエ親分

37
ぼろアパートの部屋の壁に「穴」が開いていて隣に住むいい女の生活を覗ける。そして売れない小説家の真木栗が小説に書いたとおりのことが隣室で起きる。しかし隣の部屋でその女を抱いた男は、みなその直後に変死を遂げていて…。なかなか王道な少しエロチックなホラー。エロさはやや控え目ながら、時に視点が定まらない不安を煽るような文章がマッチしていてジワジワ怖い。シズエの、暗いけど捨てたもんじゃないエピソードもあり、この世のものならざる存在も含めて、強烈な悪意を持った者がいない、余韻を引く話。結局みんな幸せだったんじゃ?2018/03/24

あも

35
ぼろアパートに暮らす貧乏作家の真木栗。ある日、彼のアパートの壁に小さな穴があいているのを見つけたことから話は展開していく。穴は左右の壁に有り、一方は男性、もう一方は女性の住人が住まっている。他者の日常を覗き見たいという願望は誰にでもあるのかもしれない。拾ったスマホにロックがかかっていなければ、中を見たくならないだろうか。監視カメラの映像が何故か自分のパソコンに転送されてきたら見ずにいられるだろうか。その誘惑に抗うのは中々難しいのではと思わずにいられない。ちなみにこの小説自体はつまらなかった。ごめんちゃい。2012/03/22

よむヨム@book

30
★★★★☆ 星4つ 映画『真木栗ノ穴』を観て面白く興味を持ったので原作を読んでみた。 読んでいると、恋愛小説でもあり、官能的な小説でもある。 ホラー小説になるのだろうが、怖さや恐ろしさはなく、主人公「真木栗勉」が見た妄想なのか、はたまた亡霊によるものか、不思議な話というのが私が思ったことである。 興味がある方は、映画も良く出来ているので、ぜひ観てほしい。2022/10/28

きょちょ

22
中盤までは何も起こらない。 主人公である作家は、一人住まいの部屋の両方の壁に穴があることを発見し、のぞき見する。 片方の部屋は空室だったが、やがてきれいな女性が住みだす。 そこから話は展開する。 のぞき見する作家の想像力で描いた作品が、現実化していくわけだが、そこから怒涛の展開。 しかし、根拠も何もないので(ファンタジーやホラーなら当たり前か)、納得感がないし、全く怖くない。 唯一幻想的で良かったのは、女性の部屋の穴は〇〇だったってこと位か。 ★2020/12/11

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