内容説明
「ハモノハラ」という謎の言葉を残し死んだ映画監督。その墓の塔婆が、近所のカラオケボックスの屋上に突き立てられた!監督の妻から調査依頼を受けた探偵・紅門は、奇妙な連続殺人事件に巻き込まれていく。関係者がバラバラ死体で発見され、現場にはキツネの面、油揚げ、赤い鳥居などが残されていた…。日本映画を“キツネ”色の彩る怪事件を紅門は解明できるか?本格ミステリ史上に妖しく煌めく問題作、満を持して文庫化。
著者等紹介
霞流一[カスミリュウイチ]
1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。94年、『同じ墓のムジナ』で第一四回横溝正史賞佳作に入選しデビュー。以降、本格ミステリとしての論理性とトリックの奇抜さ、そしてコミカルな笑いを追求した作品を次々と発表
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感想・レビュー
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yumiDON
43
とりあえず読みはじめて思ったのは、こ、これはバカミスでは…?そこはかとない軽妙かつ体力のないハードボイルドのような一人称の地の文。起こった第一の事件のバカバカしさ、等々。でも、杞憂でした。いや、バカバカしさは最後まで健在でしたが(そして、嫌いではないが)ちゃんと普通な謎解きでした~。信じて読んでよかった~!!個人的に、文章や雰囲気がバカっぽいのはいいのだけど、真相がなんじゃそりゃ、っていうのはフラストレーションがたまってしまうので。2016/02/13
あらあらら
19
小さい活字で400ページ強、なかなか真相にはいらずイライラした。バラバラ殺人やアナグラムや有り得ない血縁関係やらいろいろ詰まっててバカミスとはいいながら普通に読める2015/06/26
ヒロユキ
9
狸親爺とかはよく聞くけど狐はどちらかと言えば女性的なイメージ、ある意味意表を突かれたかな。狐や狸といった化かす獣の厭らしい老獪さが描かれていて後味がとても悪い、たぶんいい意味で(笑)2013/05/19
さほ
2
しば漬けのパスタが食べたくなりました。面白かった!2009/11/12
Ken Ueno
1
馬鹿面白かった!!2013/12/12