内容説明
ビジネスホテルの一室で発見された女性の不審遺体には、暴行の痕跡と裏腹に男の存在を示唆するものが何一つなかった。類似する連続事件を追う麦田深砂巡査は、内偵を続けていた男・鹿玻、大学院生の華弥と真由美、不審死した女たちを結ぶ青衣のマリア像の存在に行き当たる。元暴力団員で牧師の桟橋が示唆したある恐るべき可能性とは?女性の秘めた欲望が解き放たれるとき、次なる恐怖が襲う!新感覚エロティックホラー。
著者等紹介
桐生祐狩[キリュウユカリ]
1961年、長野県生まれ。高校卒業後、上京。演劇活動を始め、戯曲を執筆する。2001年、子どもたちの瑞々しい描写と独特の倫理観が高く評価され、『夏の滴』で第8回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鬼灯の金魚草
8
読友さんお勧め?エログロ……これはホラー、なのか?まぁ罰当たりっぽい内容でマリア像が性具になってますやん。二人のオトコを選べなくて、やらかすけど、ふっかぁつ!て話ですか?よくわからん( ゚Д゚)2016/07/01
武巳
4
「性格の悪い女」と「ませたガキ」を書かせたら天下一品の桐生祐狩先生。倫理感を皆殺しにし、一般的良識を作中迷子にさせる手法はまさに見事です。読んでる途中で倫理観迷子に何度かなりましたw 高校生の時、桐生祐狩先生はひとしきり読んだのですが・・また読みたくなりました。2016/10/20
世玖珠ありす
4
一言で言えば「何も言えねえ」…?新感覚エロティック・ホラーと銘打ったこの作品。確かにエロ・グロ全開。まさに桐生祐狩。『悪』を書いてる時が一番ノッてるんだろうな、と分かるくらい主人公より悪役の方が活き活きしているのもこの方らしい。『悪徳』を肯定した小説を書かせたら、この方の右に出る者なしですよ。あっぱれ。2009/08/10
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/404370304X2021/02/14
有智 麻耶
2
“マリア像でオナニーしてパワーが漲っちゃう話”くらいの記憶しかなく、まさかそんな冒涜的な内容だけじゃ無いだろうと思って読み返したら、それだけでした。あと内容を忘れかけているのは『剣の門』くらい。『夏の滴』ほどの衝撃は無い。2016/08/20