内容説明
時間給の高さに惹かれ、大学の夏休みの期間だけ、僕は塾講師のアルバイトをすることにした。担当する科目は小学校五年生の算数。文学部の僕にとって、彼らに算数を教えるのは至難の業だった。なんとか夏期講習前期最後の授業まで辿り着き、ひと安心した矢先、教室で信じられない出来事が起こる。女子生徒の一人がシャーペンで自分の顔を突き刺し始めたのだ。なぜ彼女はそんなことを?僕は、人には言えない特殊な能力を使って、事件の裏に潜む謎を調べ始める…。
著者等紹介
伊島りすと[イジマリスト]
2001年『ジュリエット』で第八回日本ホラー小説大賞を受賞し、小説家としてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TOMMYGWC
1
☆☆★★★ 最後が微妙だぁ。 2019/10/27
Darbytime
1
塾講師が生徒の血を舐める話。てっきり何か仕掛けがあるのかと疑ったけど、ひねりもなく進んだので残念。設定はおもしろい。2013/06/26
ケイト
1
吸血鬼ものの変種、になるのでしょうか。主人公の能力、血を吸うことで相手の身に起きたことや心の中を知ることができる、という設定は面白く、そこに一人称語りで思惑やイメージが重ねられていくので、入り込みやすかったです。服についた血を舐めるシーンなんて映像になってしまうとただのへんたいさんですが(苦笑)、文章によってうまく表現されているのでおかしな不快感もなく。事件の真相そのものは単純でしたけど、シリーズものの序章なのでしょうか。どうして主人公が“こうなっている”のか、謎が謎のままな部分もあるので、是非続編を!2011/08/10
ナンナル
1
いまいちかな。題材はいいけど、単調すぎたかな。語り手に集中できず、本当に不思議な体験をしただけのお話で終わってしまったな。2010/10/15
haru
0
2時間ドラマのように、唐突に始まり、唐突に終わる。2017/01/28