内容説明
町で見かけて気になりながら読めなかった看板や文字はないですか。文字とも思えない流麗な平安文学や和歌の写本の仮名をすらすら読む人に驚いた経験はありませんか。確かに日本語なのに、読めない字はあるものです。工夫を凝らした印鑑の字体や、絵で書かれたお経、武将の用いた花押など、豊かな文字文化を楽しんでみましょう。漢字に自信のある人も、ちょっと怪しい人も、驚きの文字には目を見張るのではないでしょうか。
目次
第1章 「不思議な文字」を使った看板(変体仮名を使った看板1―まずは変体仮名を読んでみよう;変体仮名を使った看板2―江戸時代の看板 ほか)
第2章 古典を変体仮名で読む(変体仮名を読む前に;変体仮名を読む1―模型の中に見つけた変体仮名 ほか)
第3章 変わった漢字を読む(変わった漢字を読む1―街で見つけた「?」な漢字;変わった漢字を読む2―身近なところにあった古風な漢字 ほか)
第4章 絵になった漢字を読む(絵心経を読む;花押と印判 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
55
蕎麦屋の暖簾の漢字。『そば』と読むであろうあの文字は『楚者』という漢字を変体仮名で書いて『ソバ』と読ますと言う事が、今更わかった。平仮名は、現在でこそ50音であるが、平安時代の頃より、発音の違い等から多くの変体仮名が存在し、その後、1つのオンに1つの文字が原則となる等の変遷を経て今に至るという。漱石の坊ちゃんの原文を読むと、【KA】と発音する文字は、【加】と言う平仮名【か】でなく、【可】の変体仮名を多く使っている。・・悔!PCで打てない・・花札の赤単【あのよろし】と読めてしまう【あ可よろし】の短冊の文字。2013/12/10
双海(ふたみ)
1
中学生の時に読みました。