内容説明
戦前の16ミリ・フィルムの中に出現した白い光を目撃した姉妹・みゆきとかおり。17年後、死への誘惑に取り憑かれてしまった姉・みゆきは失踪する。姉の行方を追うかおりは、禁断の脳実験を繰り返す母親・悦子と再会。美しき姉妹と狂気の母親を待ち受けていたのは、彼女たちが生きる現実そのものを揺るがすほどの異常な惨劇だった…。世界を震撼させたJホラーシアター、ついに完結。
著者等紹介
北野勇作[キタノユウサク]
1962年兵庫県生まれ。甲南大学卒。92年『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。『かめくん』で2001年度第22回日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yu。
27
死の先にあるドラマを追い求めるマッドサイエンティストの両親の元で育った二人の娘の不幸が描かれる幻想ホラー。。惹きつける魅力はあるのですが‥(๑¯ω¯๑)2019/09/23
ちょん
19
これが北野勇作さんの本なの?っていう驚き。ノベライズだからなのかな?同名の人なのかな?(笑) 話的には気持ち悪い系なのかな、って思うのですが、でも散文的な詩的な感じ。何より表紙が怖い。いつもの北野勇作さんが読みたい…2020/05/18
じゅんぢ
13
このノベライス読んでも映画版を見ようと気にすらならない。2017/05/16
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
4
幼い頃、父と母が見ていた戦前のフィルムを意図せず見てしまったみゆきとかおり。彼女たちは劣化し明滅する映像の中で、白い光を目撃した。脳に焼き付くその光はやがて家族に惨劇をもたらす。こちらの映画は見たこはないが、これはどうやらノベライズ版のようである。ノベライズ版ってあたり外れがおおいなぁと言うのが正直なところ。これはうーん。といった感じ。脳のある部分に電気刺激を加えたら見える幻覚の向こう側の世界を望む。という題材は面白かった。いつしか読んだ2019/11/22
HANA
4
映画のあらすじをそのまま書きだしたような感じ。近くで上映されていれば見に行くつもりだったのだが、あらすじ自体がよくわからないため見に行かなくて正解かな。あまりに単純明快なのもどうかと思うが、これのようにあまりに読者、視聴者に行間を読むことを強要する作品もどうかと思う。あと○○の元ネタは「パンの大神」だと思う。2010/07/19
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