内容説明
悪名高きアドヴェンチャー・ギャレーを率いる隻腕のモア船長。並外れた商才を発揮しマドラス長官にまで上りつめたピット。400カラットのダイアモンドを手に夫が失踪、真相究明にはるばるマドラスへやってきたフィリップス夫人。社命を受け真実を追うクレイだが、彼を取り巻く人々も一筋縄ではいかないクセ者ばかり…。予想もつかないどんでん返しが待ち受ける衝撃の結末!『症例A』の著者が描く、大興奮の海洋冒険小説。
著者等紹介
多島斗志之[タジマトシユキ]
昭和23年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。広告代理店勤務、フリーの広告制作ディレクターを経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スナイデル
11
32020/08/14
鐵太郎
6
フネの大きさをトン数でしか表さないところとか戦闘シーンとか、帆船マニアとしては物足りないところが。何より違和感があるのは、この人のちまちました変な改行かな。これには困った。なじめない。それを抜かせば、なかなか面白いと思うんだけどね。2009/10/25
zzdog
4
とても面白い!当時の史実をどれだけ正しく表現しているかは分かりませんが、舟や町の描写は活き活きと伝わります。ひと癖もふた癖もある登場人物、国家の覇権争いへの思惑、モア船長の匠な戦術、読んでいて飽きさせません。上巻を読んでから数年数カ月やっとブックオフ100円コーナーで下巻に巡り合え、上巻から読み直し。最後まで読めてよかった。2015/05/31
Ryoji
4
国際的な謀略劇を主軸に描いた上巻に対し、下巻は海洋アクションの色合いが濃く、当然ながら山場も盛りだくさん。インド洋における各国の覇権争い、帆船同士の海戦、規律と階級で縛られた海軍と自由闊達な海賊の対比など、読みどころ満載。情景描写も親切で、帆船についての知識も丁寧に書かれています。ラストの落としどころも満足でき、続編を期待してしまうけれど、心配なのは著者である多島さんの身。一昨年、行方がわからなくなってからどうなったのか。出来ることならば是非また筆を執ってほしい。元気であることを、切に願うばかりです。2012/03/21
Goto Nobuhito
3
思ってたよりも面白かった! 前半ではある人物の失踪の謎を取り巻く謀略小説のようだが、やはりクライマックスは船と船の戦い!海賊vs海軍。良いですね。 改行が独特で最初は気持ち悪かったものの、無視して読んでたらそんなに気にならなくなった。 いくつか、登場人物の無意味な死だったり不要だと感じる描写があって、その辺はもうちょっとなんとかして欲しかったなぁ。 ただ総じて面白かったと言えるので良い本だったと思う。2015/04/09
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