内容説明
『ただのいぬ。』それは名前もなく飼い主もいない「只の犬」。「無料」の犬のこと。この本の犬たちは、迷ったり捨てられたりした後『愛護センター』という施設に集められ「譲渡犬」として新しい飼い主との出会いを待っている犬たちです。だから、この本は悲しい本ではありません。年間10数万頭の犬たちがなぜこのような施設に集まってくるのか、呟くように添えられた詩とともに子犬に瞳が私たちに問いかけてきます。
著者等紹介
服部貴康[ハットリタカヤス]
1970年愛知県生まれ。大学時代より独学で写真を学び、雑誌専属カメラマンを経て、現在はフリーで活動
小山奈々子[コヤマナナコ]
1974年長野県生まれ。グッドデザインカンパニーのデザイナーとして8年間勤めた後フリーに。イベントや書籍の企画やディレクション、雑貨屋の運営などを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinupon
77
ここにいる犬たちは、殺傷処分を免れた犬たちで、新しい主人の下で暮らしていける犬たちです。でも写真を見るとみんな寂しい顔をしてるな・・・。新しいご主人の下で幸せな生活を送ってください。2016/04/03
なるみ(旧Narumi)
24
晩ごはんを食べに行った鎌倉のカフェダイニングに置いてあった一冊。モノクロの『ただのいぬ』たちは、みんな表情豊かでかわいくって、写真に魅了されました。ただ後書きを読んではっとさせられました。このいぬたちは、動物愛護センターにいるいぬ達でした。殺処分となる前に何かできないのか、自分も犬を飼っている身として、深く考えさせられた一冊でした。2016/03/26
がる
3
保健所等で保護された犬の写真集。みんな可愛い目をした「ただのいぬ」なのにね。 2014/10/10
月
3
ただのいぬ、という言葉のもつ意味が哀しい。どのページを開いてもいぬ達の可愛い写真ばかりで、けれどそこに少し添えられた言葉が哀しみを誘う。読んで、よかった。2013/06/28
ますみ
2
立ち読みで読み切った。でも「買わなきゃ」と思って買った作品。今でも家の本棚にあります。思い出すと泣ける、、