角川文庫 時代小説の読みどころ―傑作・力作徹底案内 （増補版）

縄田 一男【著】

角川書店（2002/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 507p／高さ 15cm
• 商品コード 9784043671014
• NDC分類 910.26
• Cコード C0195

内容説明

近年、新たな盛り上がりを見せる時代小説の世界。戦後から今に至るまでのブームの流れを検証し、「宮本武蔵」や「忠臣蔵」「新選組」といったお馴染みの主人公やテーマについての代表作を徹底案内。台頭著しい新人作家も含め、時代小説の個々の作家・作品も紹介し、時代小説の魅力に余すところなく迫る。第五回中村星湖文学賞を受賞した名著が、大幅な加筆・修正を経て、「時代小説のいま」を完全網羅する増補版として登場！池宮彰一郎、宮部みゆき、泡坂妻夫との対談も新たに収録、すべての時代小説ファン必読、待望の完全版。

目次

１　時代小説の昭和史（捕物帳の系譜；剣豪たちの軌跡　ほか）
２　ヒーロー像の変遷（覇者三代；武蔵技くらべ　ほか）
３　幕末維新を描く（長谷川伸「出流山騒動記」；大仏次郎「鞍馬天狗・新東京絵図」　ほか）
４　この作家、この作品（山手樹一郎／死してなお；藤沢周平／藩という単位の発見　ほか）
５　対談（司馬文学にはない歴史文学の創造を（ＶＳ池宮彰一郎）
ぶらっと、大江戸二人散歩（ＶＳ宮部みゆき）　ほか）

著者等紹介

縄田一男［ナワタカズオ］
１９５８年、東京都生まれ。文芸評論家。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。１９９１年に『傑作・力作徹底案内　時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞受賞。大衆文学研究会、日本近代文学会会員
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感想・レビュー

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[国士舘大学そっくりおじさん・寺]

盗作して話題になった池宮彰一郎との対談が載っている。池宮氏が問題の自作『遁げろ家康』を少し誇り、パクりネタの司馬『覇王の家』を否定するような事を言うのが哀しい。まあ池宮小説は面白いのだが。

2011/07/19