内容説明
ある夜どしゃぶりの国道を運転していると、赤いコートの女性がうつむいて自転車をこいでいる。街灯の下で追い越すと、その先にはまた赤いレインコートが。なぜか三度も街灯の下で赤いレインコートを追い越した。不思議に思い振り返り、レインコートの中を覗き込むと、その中には―。人に語られ、人に伝わり命が宿るという怪談を、集め伝える新耳袋。そこに集まった『「新耳袋」にまつわる話』を収録。
目次
第1章 新耳袋にまつわる話(白黒画面;ロビーの女性;黙祷 ほか)
第2章 外にまつわる話(猿島;五枚の連続写真;夏の跡 ほか)
第3章 内にまつわる話(赤いシャツ;老紳士;四人目 ほか)
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
1960年生まれ。怪異蒐集家、「怪談之怪」発起人
中山市朗[ナカヤマイチロウ]
放送作家、オカルト研究家、怪異蒐集家、「怪談之怪」発起人。大阪に文化復興の拠点としてクリエーター養成の私塾“作劇塾”を設立。主宰を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
92
今回は第八夜ということでこれを含めてあと3冊になりました。いつも工夫を凝らされているようでよくもこのような話をたくさん集められていると思います。今回は、このシリーズにまつわる話ということで以前に出てきた話の続きの様なものと外にまつわる話、内にまつわる話という章に分かれています。外というのは、家や国の外というもので、内というのは家の中あるいは人間の心の中というようなものです。不思議なことが本当にたくさんあると感じます。2022/11/06
ゆみきーにゃ
59
《購入》今回は怖い話より不思議な話が多かったかな。春日武彦氏のあとがきの話も面白くて最後の最後まで楽しませてもらった。2015/05/05
ミエル
31
再読祭り継続中。今回は、途中から話数のカウントもなし、百物語なのに数えなくていいって斬新なスタイルだなとあらためて思う。しかもあとがきには新耳袋の方向性に迷う内容もあり、シリーズを長く続ける苦労が偲ばれる。怖さって主観でしか計れない、何が怖いかなんて各人で違うものだから、読者の意見を取り入れすぎるのは違うような気がする。お二人の思うコンセプトで突き進むのが結果的にベストだよね。2024/05/30
じゅんぢ
30
今回一番怖かった話は「未放送」。あと、「約束」。映画かドラマか忘れたけど夜中見て怖かった記憶がある。2020/09/02
急いで突厥
28
夏が来たのでホラーを読んでみた第12段。 シリーズ第8段。 最後の方に掲載されているヒサオも映像化されているらしい。 今回も2日に分けて読んだ。 ホントにビビりである。2015/08/17
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