内容説明
二階の部屋で宿題をしていると、ベランダでドン!とすごい音が。カーテンを開けると、男が斜めに傾いて浮いている。おでこをガラスに張りつけ、ひと筋の血を垂らしながら。男の右手は、ベランダの向こうにある何かを指さしていた…。親から子へ、人から人へ、異界から現実へ、語り継がれる「怪」を蒐集した怪談実話。八年かけて選りすぐった現代版『稲生物怪録』ともいうべき傑作恐怖集、「居にまつわる二十の話」を収録。
目次
第1章 守にまつわる十二の話
第2章 来にまつわる十六の話
第3章 音にまつわる七つの話
第4章 話にまつわる四つの話
第5章 現にまつわる十六の話
第6章 視にまつわる十一の話
第7章 異にまつわる四つの話
第8章 妖にまつわる九つの話
第9章 居にまつわる二十の話
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
1960年生まれ。怪異蒐集家、「怪談之怪」発起人
中山市朗[ナカヤマイチロウ]
放送作家、オカルト研究家、怪異蒐集家、「怪談之怪」発起人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
79
第六夜です。いつも同じような感じがするのですがやめられません。今回は特に最後の居にまつわる二十の話がショートショートの連載のような感じでいつもとは異なる様子でした。京都のあるマンションの話なのですが、結構怖い感じがしました。本当か作り話かといつも思うのですが工夫もされているようです。2022/09/29
ミエル
35
再読祭り再開。原点回帰がテーマの前巻をさらにブラッシュアップした第六夜、メインはラストの京都幽霊マンション。こちらは断片的に話を見聞きしていたものがまとめられていてありがたい。名前をあれだけ伏せていたのに、ここではバンバン出てくるので苦笑してしまうけど。心に残ったのが、十一話の動物たちがお寺の本堂で読経を待っていた話。この話もあらためて読むと切なさと温かさで心がじんわりする。あとがきにもあったけど、本作は家族の中で紡がれてきた話が多いのも確かに良かった。怖さよりもほっこりする心霊良い話もたまには良いな。2024/05/15
急いで突厥
26
夏が来たのでホラーを読んでみた第10段。 最終章は京都の幽霊マンションの話。読んでるだけでも怖いのに、ギンティ小林さんの新耳袋殴り込みでは、敢えて挑発に向かっている。ホントに勇気あるわぁ。2015/08/14
ゆみきーにゃ
25
《購入》最後の章の京都のマンションの話がすごい怖かった。。。この本手元に置いておきたくなーい。。。2013/08/11
じゅんぢ
24
やはり、印象深いのは最後の幽霊マンションの話。みさおさんが亡くなった理由も幽霊マンションの仕業なのか、気になる。2020/08/31
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