角川文庫<br> ガーランドのなみだ

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角川文庫
ガーランドのなみだ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043642021
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

一三年間、生活を共にした盲導犬・ベルナの死と、最愛の夫の死。二つの大きな悲しみにうちひしがれる著者のもとに、二頭目の盲導犬・ガーランドがやってきた。なかなかうちとけないガーランドに悩む著者は、やがて、ベルナと比べていた自分の気持ちにこそその原因があったことに気付く。甘えん坊でやんちゃなガーランドが本当の家族になった時、再び不幸が訪れる。多くの人が涙した感動の盲導犬物語『ベルナのしっぽ』の続編。

目次

1章 新たな出会い
2章 すれ違いの日々
3章 我が家に来て
4章 働くお母さん
5章 信じあう二人
6章 ほんとうの家族
7章 悲しみの夏

著者等紹介

郡司ななえ[グンジナナエ]
新潟県高田市(現・上越市)生まれ。ベーチェット病により27歳で失明。現在、東京都江東区在住。「共に生きる社会とは何か?」というテーマで「盲導犬ベルナのお話の会」を主宰。全国の幼稚園、小中学校、地域団体等で800回を超える講演を行っている。日本文芸家協会会員。日本盲人作家クラブ同人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

68
エッセイです。前作「ベルナのしっぽ」に比べると作品としては劣ってしまいますが、それもエッセイの良さ、だと感じました。私は犬を飼育した経験がなく、盲導犬を電車で見かけたことがある程度なので、今回の読書で、盲導犬と飼い主の関係が少し理解できました。郡司ななえさんのもとに、ガーランドが訪れたとき、郡司さんの息子の幹太は小学6年生で、ガーランドへの嫉妬から、ガーランドいじめを行ってしまいます。幹太の行動がエッセイのアクセントになっていました。2024/10/14

なる

34
27歳にして失明した著者と、新たにやってきた盲導犬・ガーランドとの話。夫を亡くし、前のパートナー犬・ベルナを亡くし、息子と二人で生きる著者のもとにやってきた新しいパートナー・ガーランド。けれど盲導犬になりたてのガーランドとの意思の疎通が難しく、つい前の13年も一緒にいたベルナと比べてしまう。周りの人たちを見ながら、少しずつガーランドを受け入れ家族になって行く。小学生の息子の複雑な心境も有りながら、二人と一匹で綴られて行くその物語。終盤は涙腺が壊れて仕方ない。動物をテーマにした物語は無防備になってしまう。2021/06/04

karipo

6
2013-2 夫、幸治さんと1頭目盲導犬、ベルナを亡くしたあとやってきた、やんちゃな2頭目の盲導犬、ガーランド。始めは「ガーランドってやんちゃで困る」と思っていた郡司さんだったけれど、いままで、ガーランドの全てをベルナと比べていた自分に気付き、このことを通じて2人の関係が、深まって良かった。白血病にかかっても、最期まで精一杯生きたガーランドと、それをずっと見守った郡司さん。2人ともすごいです(^○^)2013/01/27

読み人知らず

5
出会いから送別まで。最後があるからこういうのは読みたくないんだけど、でもいい本でした。犬飼いたいなあ。犬と一緒にいた幸せな時間を思い出します。2013/01/28

やな

4
なんとも悲しい…でも人は生きていかなければならない。2015/12/19

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