出版社内容情報
頼朝像を書かせたのは誰か、奥州藤原氏が源氏に滅ぼされた背景などの中世に関するエッセイから歴史は教科書のようには発展しない、大文字は山焼きではないなど現代に関するエッセイまで幅広く歴史を捉えたエッセイ集
内容説明
「武士がヤクザ化した理由」「涙を見せるのは男らしくないか」「東西の武士、どちらがガメツイか」「忠臣蔵、吉良の言い分も聞くべきだ」「隠岐に流された後鳥羽上皇の怨念」―中世史学の泰斗である著者独自の視点で、現代と中世を縦横無尽に駆け巡る。歴史の楽しさ、奥深さがわかるエッセイ集。
目次
1 中世に遊ぶ(羅城門が語る平安京の繁栄と荒廃;道真讃美とその背景;将門・純友の動乱に揺れた年末・年始の朝廷;公務と家庭を両立させた平安時代の官僚 ほか)
2 現代を眺める(「太平記神話」の背後にある価値観;建武新政の評価と教科書;明治時代に登場した「抹殺博士」;北畠顕家の墓が二つある ほか)