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角川文庫
世界が完全に思考停止する前に

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043625031
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

地下鉄サリン事件から11年、9.11から5年。イラク戦争から3年…。過剰な善意や偏ったヒューマニズムが蔓延する中、いま僕たちはかつてないスケールの麻痺を抱えて生きている。一方テロへの不安から社会は異質の者への憎悪を加速し、管理統制下の道を辿り続ける。この現実を前に僕らは「一人称の主語」で思考しているか。他者へ想像力を馳せているか。いま最も信頼できるドキュメンタリー作家が煩悶しながら問いかける、まっとうな「日常感覚」評論集。

目次

世界は今、僕らの同意のもとにある。(作られる聖域;戦争は嫌だという「感情」 ほか)
いつになったら、日本は大人になるんだろう。(タマちゃんを食べる会;で、何だったんだろう、あの牛丼騒ぎって。 ほか)
メディアは、どこまで無自覚に報道し続けるのだろう。(メディア訴訟は黒星続き;消された四分間 ほか)
二十一世紀のメディアを生きる人々(戦場のフォトグラファー;精神科救急研修医 ほか)

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く制作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。