内容説明
「オレのこと、知ってるか?」生まれ育った富山から岸和田にやってきてまだ半年たったばかりの江美の前に、俊夫は突然あらわれた。「そうか。ほたら“えんちゃん”やな」子供用の自転車にまたがり、そう言いながら赤くなる、パンツ一丁に下駄だけの俊夫は、まるで赤鬼のようだった…。―愛と情けをハカリにかけりゃ情けが重たい岸和田の恋!江美と俊夫の、愉快、痛快、怒涛の大純愛物語。
著者等紹介
中場利一[ナカバリイチ]
1959年、岸和田市春木に生まれる。「一生、遊んで暮らしたい」をモットーに四六歳の現在まで遊んだまま過ごす。94年、『岸和田少年愚連隊』でデビュー
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感想・レビュー
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Lint
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「岸和田少年愚連隊」とは、また一味違った青春恋愛小説。相変わらずガサツで、ゴンタクレで、爽快です。えんちゃんの一途さに切なくなります。これからも沢山苦労させられるんでしょうね。「さぁ、今日からマジメにやるぞ!」2013/04/16
こっぺ
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チュンバのおかんが「えんちゃん」と呼ばれていた頃の、チュンバが生まれる前の話です。話のテンポは相変わらずよくてさすがチュンバといったところです。いばらのトシ親子の痛快な暴れっぷりに合わせておとんとおかんのキュンとする少しの甘酸っぱさが面白さに拍車をかけます。正直、岸和田少年愚連隊シリーズを読んでからこちらを読んだ身としてはこれはおかんが「騙された」といってもしかたないかな(;^_^A
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