内容説明
幕府に開国を迫るため、ペリー提督率いるアメリカ合衆国東インド艦隊が日本に向かっていた。通訳官ウィリアムズは、船に乗り組んだ山羊飼いの少年の不幸な境遇を知る一方、ある士官の行動に疑念を抱く。その士官こそ、もう一人のペリー、提督の息子オリバーだった。日米双方が交渉にしのぎを削る中、次々と起こる水兵の怪死事件。極東の地で何が暴かれようとしているのか?黒船来航をミステリータッチで描く、長編歴史小説。
著者等紹介
羽太雄平[ハタユウヘイ]
1944年、台湾生まれ。カメラマン、広告会社経営を経て、89年、『完全なる凶器』で小説CLUB新人賞を受賞。以後、作家生活に入る。『本多の狐』で第2回時代小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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