内容説明
新進の童話作家で幼稚園経営者の深沢将人は、開かずの金庫から奇妙な文書を発見する。それは中世キリスト教の異端カタリ派の聖典であり、そこには亡き母が残した「イザヤにとってマナセを殺すことは、絶対に避けることのできない運命だ」という書き込みがあった。自らの洗礼名「イザヤ」との符号に驚いた将人は、この謎に迫るが…。将人の記憶の底に眠る謎が解けたとき、凄惨な復讐が始まる。著者渾身の長編ホラー・ミステリ作品。
著者等紹介
愛川晶[アイカワアキラ]
1957年、福島県生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒業。1994年に『化身』(幻冬舎文庫)で第5回鮎川哲也賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
87
保育園園長兼童話作家が主人公。でも話はオカルト色が強い。2015/08/19
紫
4
キリスト教異端カタリ派がテーマの小説ということで読んでみた一冊。幼稚園の古い金庫から聖書外典が出てきたことでどんどん狂っていく日常。ミステリーと思って読んでいたら、思いの外にオカルト色が強くて、KADOKAWAならホラー文庫の方がよろしかったのでは? 最後の最後でミステリーらしく全ての謎が合理的に解明されていくのですが、正体見たり枯れ尾花といいましょうか、がくりと拍子抜けして、後に残されたのは登場人物たちの悪意と狂気ばかり。登場人物がサイコパスだらけの印象なのであります。ああ、この世は地獄だ……。星3つ。2022/03/08
にやり2世
2
怖かった。人間は怖い。この人はこんなに苦しまなきゃならないの?どんでん返しどころじゃないじゃん。ほんと怖い。2017/09/07
ペケコ
1
★★☆☆☆ ::: オカルティズム溢れる内容のミステリ。もうわかったから、たまには普通のミステリ書いてよと言いたい。2005/04/01
kanamori
0
☆☆★2012/10/03