出版社内容情報
偽りの自分という重い鎧を脱ぐことができない、親の干渉から逃れたい、そんな青春の悩みに正攻法で答える人生相談!
内容説明
偽りの自分という鐙を脱ぐことができない、友情も恋愛も自分も信じられない、勉強を強要する母親が嫌―。目に見えぬ不安と解決されない悩みに包まれる若き世代。その切実な思いがつづられた相談の手紙に、著者が正攻法で答える、今を純真かつ強靱に生き抜くための青春サバイバル術。苦しいのは自分だけじゃない。
目次
“偽りの自分”という重い鐙を脱ぐことができない。
先輩はわたしのことを好きなのか?嫌いなのか?
“外出恐怖症”治療中ですが、ひとり暮らしはできますか?
劣悪な環境の中で、前向きに仕事を続ける方法は?
とにかく何でも悪い方に考えてしまうクセを直したい。
洋服のことばかり考えていて、バカなのかなと思います。
好きな人の前で素直になって、悔いのない恋をしたい!!
性格、家庭、仕事、問題がありすぎてどうしていいか分かりません…。
子供が嫌いなんです。別に性格が悪いわけじゃないのに。
恋愛に夢中になれない自分に、不安を感じます。〔ほか〕
著者等紹介
松浦理英子[マツウラリエコ]
1958年愛媛県生まれ。青山学院大学文学部仏文科卒業。78年『葬儀の日』で第47回文学界新人賞受賞。94年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
43
若者向けの雑誌に連載していたのか、相談者が若いです。松浦理英子さんが回答するのだから、ぶっ飛んでいるのではないかと思っていたら、以外や以外。とても優しい思いやりあふれる回答ばかり。どんな相談にも真摯に前向きに、相手の気持ちを一旦受け入れ褒めるところは褒めたりしながらの回答に驚き。読んでいると、心癒されるような気持ち。2016/06/04
うめ
16
回答が優しい。人が何を悩み、どれだけ苦しむかはとても個人的な事だから、思うように人とは分かち合えない事もあるだろうし。打ち明けられる側にも時には迷惑な事もあるかもしれない。この本の中にも、私からすれば、このくらいで死にたい程に悩むの?と言うのがあった。だけど、このくらいで、って残酷だし思い遣りに欠けるのかなって。松浦さんは一度どんな悩みでも受け止め、味方し、自分の思い、世間一般の価値観を伝え、相談者が良い道を選択出来るように背中を押してくれる。優しく、深みのある方だなって思いました。2015/05/02
Rie
9
自分のことを全く知らない人に一度きりの相談をするという心理はわからないけれど、内容は様々、いずれも本人にとっては深刻な悩みのように感じられた。回答も短い文章ながら的確で、親身。自分の知識の範囲で、相手をよく見て練られた印象を受けた。だからこそ一回のやり取りで相談者に気づきがあればいいなぁと思ったり。2014/11/18
王子
5
優しさがありながら、とても理知的なところが良いと思った。投稿者の悩みはさまざまだが、やはり、恋愛や性の悩みに対する回答には力がこもっていた。2017/08/04
生きる
4
読みながら本気で相談したくなった