出版社内容情報
ビギナーズ・クラシックス全11巻の完結編。神々の時代から推古天皇までの時代を雄大に語るわが国最古の書を、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。参考情報やビジュアルも豊富。現代語訳と原文は総ルビ付きで朗読にも最適。
内容説明
神々の時代から推古天皇の時代までを雄大に語り、わが国の歴史を説き起こした最古の書を、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。参考情報やビジュアルも豊富で、内容をしっかり把握できる構成。現代語訳と原文は総ルビ付きで朗読にも最適。
目次
上巻(天地創造よりこのかた―『古事記』序文;天と地が分かれ、天上界に神々が誕生する―日本の創世記;イザナキとイザナミの聖なる結婚―日本国(大八島)誕生 ほか)
中巻(カムヤマトイワレビコを先導した神使の八咫烏―神武東征;三輪のオオモノヌシ、イクタマヨリビメに通う―三輪山伝説;垂仁天皇と皇后サオビメの愛と死の悲劇―サオビコ王の乱 ほか)
下巻(仁徳天皇、高山に登り人家の炊煙を望遠する―聖帝の御世;ハヤブサワケ王と女鳥王の炎の恋―死出の恋路の逃避行;同母の軽太子と軽大郎女の道ならぬ恋―狂恋の果ての心中 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
51
入門書として易しく読める。この本をステップとしてより難しい本に向かっていきたい。日本書紀共に上代の必須課題なので、頑張って読破する。2016/03/27
MATHILDA&LEON
42
日本には様々な神様がいるけれど、その神様たちにはどういう役割があるのか、どんなタイプの神様がいるのか…というざっくりとした疑問から読み始めた本作。現代語訳と解説が原文とともに書かれているので、実に分かりやすい。また、神話というだけあってなかなか奇抜なストーリーが展開されているが、その中にも『家族愛』や『苦悩』といった人間らしい感情が垣間見えるので、不思議と納得出来てしまう。全話ではなく、大事なところをピックアップしてるので、初めて読む方にはピッタリ。2016/05/02
北風
39
再読。やはり初心者向けにはもってこいだと思います。主要エピソードはほぼ網羅。2015/09/14
井月 奎(いづき けい)
34
全ての物語はその文化や民族に伝わる神話に行きつきます。日本人は他の文化や国の優れたところを取り入れるのが上手く、便利に用いて利用します。それはアイデンティティが揺らぐかもしれない、という危険性をも孕みます。自らの存在意義、なぜここにいるのか、いていいのか、は物語こそその意義があることを教えてくれるのです。愚痴や自慢話も存在意義の確定への物語の一つでしょう。しかし遍く知られて、時間を経た物語こそは自らのみならず、その民族の存在意義すらも確定してくれます。神話を知ることは自らの存在の再確認でもあるのです。2016/10/09
ロッキー
32
現代語訳でわかりやすく書かれているので結構読める。ただ、聞いたことあるような神々が出てくるけどほとんど頭に残っていない。神々の喧嘩も結構泥々としてる。お土産で買う因幡の白兎も古事記に出てくるんですね。八岐大蛇・草薙の剣、ドラクエⅢを思い出す…。少し飽きてきた頃にヤマトタケルの命が登場。結構荒ぶれものであり、騙し討ちで相手を討伐したりとイメージとして頭に描いていた英雄とかけ離れていた。日本書紀ではまた違った人物像で書かれているみたいだけれども。焼津・清水・三重などこの頃に地名として名付けられていたんですね。2011/05/08
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