内容説明
『万葉集』ってクラシック(古典)じゃなくて、ポップスだったんだ―。今から約千二百年前に編集されたわが国最古の歌集『万葉集』の中から「恋の歌」(相聞歌)をピックアップし、それらを「ポップスの歌詞のような感覚」で翻訳した現代語訳と、「今」を切り取ったヴィヴィッドな写真とのコラボレーションによる、写真詩集、第三弾。
目次
1 ヒート・ウェイヴ
2 誰カガ誰カヲ愛シテル
3 愛ユヱニ
4 恋ヲシテイルダケ
5 過ギ去リシ想ヒ
6 恋ニ溺レテ
著者等紹介
三枝克之[ミエダカツユキ]
1964年、兵庫県西宮市生まれ。同志社大学文学部卒業。レコード会社、出版社勤務を経て、95年よりフリーランスの企画・編集・著述・意匠業に
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
96
一遍の詩のような、歌詞のような、まさしく恋のうたがここにはある。『万葉集』の恋歌を現代風にアレンジして、新たな恋の物語として紹介している。会えば会うほどつのる想い、好きになりすぎて乱れる想い、ひと目惚れしてしまった溢れる想い…。さまざまな恋が繰り広げられている。こうして千年以上前に起きた恋の物語を、今に再現してみると、男女の恋の想いというのは普遍的なものなんだということがわかる。いつの世も、人は人に恋して、恋することに悩み、惑わされる。なんだか、そんなことを知ることができただけでうれしい気持ちになるのだ。2014/06/06
Ame
11
万葉集の現代語超訳シリーズ第三弾。車も電話もない時代の恋の歌がこんなにも現代に生きる人間の心に響くなんて、不思議だなぁ。逢いたい気持ち、切ない想いがじんわり伝わってきて、とても心地よい読後感が味わえます。本シリーズで使用される写真があまり好みでは無いのですが、第三弾の本書の写真が一番綺麗でモデルさんも良い表情をしてるな~と思いました。2014/07/12
ちひろ
3
限られた文字数の中に込められた思いがストレートな表現じゃないのにストレートに伝わる。昔の人ってすごい。送られた歌に対する返歌もこれまた風流!現代語訳も上手いなって思います。
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