内容説明
稀代の陰陽師安倍晴明が誕生する約300年前、日本史上空前の神通力をもつ一人の修験者が大和で誕生した―。役行者小角は鬼神を使役し、空中を自在に飛行したと伝えられる。その超人的な能力は、人々に畏敬される一方で、その力が彼を窮地に追い込んでしまう。母には野に捨てられ、人々からはその力を恐れられて流罪や死刑を命ぜられる…。修験道の祖でありながら、すべてが謎に包まれている役行者の生涯を、文献と伝承をもとにあきらかにする。
目次
謎の誕生―天皇の子か、生まれながらの聖人か
少年時代―虫を踏まず、松の葉を食べる
山岳修行と神仙
吉野と大峯の神仙たち
鬼神を使役する
龍樹菩薩と会う
木食の聖人
鬼と壬申の乱
呪術師役行者
役行者と東国
著者等紹介
志村有弘[シムラクニヒロ]
1941年、北海道生まれ。1968年、立教大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、相模女子大学教授
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感想・レビュー
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