内容説明
今から約百五十年前の安政三年、江戸城には「大奥」というところがございました。ただ一人の将軍のために、千人もの女たちが働いていたといいます。美貌・血筋・才能・努力・運…。あるものは定めのまま、あるものは自らの手で、大奥の女たちは、それぞれの生を全うしようといたしました。話題を呼んだ連続ドラマ「大奥」。めくるめく愛憎絵巻、待望の文庫化です。巻末に、大奥の語句解説・見取り図・歴代将軍一覧・年表も収録。
著者等紹介
浅野妙子[アサノタエコ]
シナリオライター。主なドラマ作品に「ミセスシンデレラ」「ラブジェネレーション」「神様、もう少しだけ」「パーフェクト ラブ!」他
十川誠志[ソゴマサシ]
シナリオライター。主な作品に「学校の怪談」「ポケットモンスター」「テニスの王子様」「遊戯王」他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒兎真暗ミサ【副長】
8
【2016年ドラマ】2016年浅野妙子脚本の新大奥は、ニューヒロインに沢尻エリカを抜擢し「悪女・大奥」として展開。沢尻エリカが家斉に気に入られ、のし上がっていく策略中の策略が面白可笑しく描かれている。十五代まで続いた江戸幕府だからこそ、殿次第で女の生き方も千差万別。女好きの家斉だからお美代は成功したのだろうか。知恵は女の嗜みですもの……と言わんばかり、最後は痛快であり悲劇でもあり、の締め括り。兎に角沢尻エリカは悪女が似合う。彼女を観ていると「イン・ハー・シューズ」が連想されるけど。それがまた、切ないかな。2022/05/01
ディアレオン
3
宮尾さんの篤姫とはまた違った話。ドラマも見たくなってきた。2012/07/16
ならのみやこ
3
歴史に敵も味方もないのだと改めて思った。良くも悪くも、それぞれが自分の持つ正義に基づいて生きている。だから、例えば高杉晋作は好きだけれど、こうして幕府サイドから見ると…。 ドロドロしていたけれど、ラストはすっきりさせられる。 それにしても、皆強いなぁ(特に家定・家茂・篤姫・真之介あたり)2010/09/02
みや
1
手放す前に再読2014/07/01
静波
1
ドラマが好きで観ていた(と言っても再放送を飛び飛びに…)私もご満悦。実にドラマに忠実な本でした。菅野が好きになったのもこの作品で、北村一輝を知ったのもこの作品。まさかあんなイロモノ俳優だとは(笑)親しみを込めてですよ、当然。 読む手止まらず、なんてもったいない事をしてしまったんだ、夏第2章。 映像版とよしながふみ版にまみれたい。大奥塗れ。むは( ´∀`)?←変態か。2012/08/15