内容説明
歴史上の偉人たちの遺伝子から生み出された、究極の“超人”たち。彼らは少年少女の姿に恐るべき力と残虐性を秘め、謎の組織MESSIAHのもと暗躍を続けていた。偶然彼らの秘密を知った女子大生ひとみは、友人のジーンと共に彼らに狙われることに。一方“人類の敵”と呼ばれる男のクローンでありながら、敢然と組織に敵対する青年ヴォルフは、ひとみを守ろうと血みどろの死闘を繰り広げるが…!?未曾有のダーク・オペラ、第2弾。
著者等紹介
小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒業、同大学院修了。現在、大手電機メーカー勤務。95年『玩具修理者』で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。98年『海を見る人』で第10回SFマガジン読者賞国内部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ましゃ
33
歴史上の偉人達の遺伝子から生み出された究極の超人、ギニー・ピッグス(実験材料)。超人達との死闘を描くダーク・オペラシリーズ。ほぼ超能力を使った殺し合いの内容でしたけど、本書を最後まで読んでやっとこのシリーズの方向性がわかってきた。小林泰三さんならではのホラー、SF融合作品。やはりホラー要素とグロ表現、そして超能力についてもSF作家として独自の見解がされていて(特に透明人間の説明は面白かった)、内容は軽くてもライトノベルにはない作者ならではの恐怖を感じる事が出来ると痛感しますね。さて、人類はどうなるのかな?2020/05/01
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
16
**伝奇ラノベ・第2巻**(2013年12月20日時点、蔵書最新刊) 本巻の事件はまだ完全に完結した訳ではないと思いますので、次巻以降を入手時に感想を書きます。2013/12/20
🐾ドライ🐾
10
シリーズものだとは知らず、いきなり第2弾から。超能力者による対決もので、なぜ逃げるのか…追うのか…登場人物の関係性を把握しないまま読み進める。それでも対決シーンは面白くて、超能力を活かしたバトル、予想範囲外の攻撃手段や圧倒的不利な状況から逆転劇などは漫画チックで面白い。どちらが正義どちらが悪で別れて闘っているのかまだよく見えてこないけど、終盤に世界史上の悪者が出てきたところで第3弾へ。2024/01/18
色々甚平
10
ほぼサイキックバトルシーンで構成されている。残虐性や超越した力がグロテスクに描かれているのは特徴的だった。綾辻行人の殺人鬼シリーズなんかが好きな人は近い娯楽性があるかも。ただ、スラッシャー映画よりも殺される人物の肉体感が強い。それは、殺す側だけでなく、殺される側の描写が細かいためだろう。そして、この手のタイプには珍しく全体的にジメジメして暗い印象があるので気乗りしている時に一気に読んでしまうのが一番楽しめそう。2023/03/09
miroku
9
凄い超能力者がショボイ手であっさりやられてしまう。このパターンが結構お気に入り♪2011/04/12