角川ホラー文庫<br> アリス―Alice in the right hemisphere

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角川ホラー文庫
アリス―Alice in the right hemisphere

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043464036
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

九五年八月、東晃大学医学部の研究棟、通称「瞭命館」で六〇名を超す人間が同時に意識障害を起こす惨事が起こった。しかし、懸命の調査にもかかわらず、事故原因は掴めないままとなった。それから七年―。国立脳科学研究センターに核シェルター級の厳重警戒施設が建造されていた。そこは比室アリスという少女を監視・隔離するためのものだった。世界を簡単に崩壊させる彼女のサヴァン能力とは一体!?前人未到のスケールで、最先端の脳科学の未来を紐解いた傑作長編。

著者等紹介

中井拓志[ナカイタクシ]
1971年福岡県生まれ。立命館大学経済学部中退。九七年『レフトハンド』で第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジンベエ親分

41
ホラー文庫だが、9.7次元という「世界認識」を他人に伝達する能力者であるアリスの覚醒、そのアリスの"S"に曝されると普通の人間は死ぬか回復不能なほどの重度の精神障害を負う、という設定についていくのは、ハードSFを読む感覚に近い。そりゃ最初から視覚化も言語化も不可能な設定を小説にするというのだから…ムチャだ(笑) 無謀な小説だと思うし、やはりというか肝心の「アリスのS」の表現はもどかしいくらいに言葉が足りない。そりゃそーだ。最初から言語化できるわけがない話なんだから。でも意欲的な作品だと思う。シビレた。2018/04/01

ひろみ

14
再読。随分前にタイトルとサヴァン能力につられて買ったは良いんだけど、アリスの能力についての説明が全くピンと来ないのは今も昔も変わらなかった…専門用語的なものの羅列部分以外は楽しめたかな。ホラー要素は薄め?それにしても虹色の蝶の群れ、綺麗なんだろうなーと一瞬思って億単位だったことを思い出して考えるのをやめたww2015/03/25

Ai

12
あらすじで書かれた出来事にたどり着くまで、約1/3。以降、稀有なサヴァン症・アリスのこと、脳科学についてがくどくど書かれ、カタルシスも無く、けっきょくこの次元を超越するというモンスターを通して、何が伝えたかったが分からなかった。2021/09/01

そのぼん

12
『アリス』という得体の知れない少女を巡ってのお話しでした。哲学書というか、脳に関する専門書を読んでいるようで、かなり難しかったです。好き嫌いが分かれる作品だと思いました。2011/12/07

k16

11
パニックものかな。 9.7次元の世界、サヴァン能力の子どもたち。 脳に関しての話が若干小難しく感じるものの後半で槌神五月の語る視覚の空間的方向定位の話なんか面白かった。2019/11/18

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