内容説明
二月最後の日曜日の午後、五歳の少女が、バレエスクールに向かう途中、頭にボウガンを撃ち込まれ、意識不明の重体になった。すぐに緊急配備が発令され、管内の交通の要衝に警官が配置された。巴橋交差点に急行した城西署の捜査主任、赤松作造は、風采の上がらない、一見どこにでもいそうな中年男。だが、彼は独特の動きで最新の捜査計画の間隙を縫ってゆく…。元警視庁警部補が描く、リアル・ポリス・ストーリー。
著者等紹介
佐竹一彦[サタケカズヒコ]
1949年、栃木県生まれ。明治大学卒。元警視庁警部補。90年「わが羊に草を与えよ」で、第29回オール読物推理小説新人賞を受賞
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