内容説明
強いまなざしで、あたたかな手で、子供の成長を見守る一人の父親として生み出したことばの数々。出逢いと出逢いのその先にある、かけがえのない家族のしあわせをテーマにした書、詩をあつめました。未書籍化作品を多数収録したオリジナル編集でおくる、「相田みつをザ・ベスト」シリーズ。
目次
しあわせは
いまが
逢
そのときの
タイミング
声
ラクしてカッコよければしあわせか―負ける練習
子供の扱い‐その時‐あなたならどちらを…?
まける人の
中ぶらりん〔ほか〕
著者等紹介
相田みつを[アイダミツオ]
大正13年、栃木県足利市生まれ。書家・詩人。旧制栃木県立足利中学校卒業。旧制中学の頃から短歌、禅に出会い、独特の世界観を書として表現する。昭和59年、『にんげんだもの』出版を機に、多くの日本人の心をとらえ、根強いファン層を拡げた。平成3年12月、67歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽子
43
何回も戻って言葉を追いたくなる。 時々開いてみたくなる。そんな言葉がいっぱいだ。相田みつおさんは、ありのままの人間を見つめ、自分の心(良い部分も、見たくない醜い部分も)を見つめているから、共感ができる。親の在り方の対比、興味深い。最初に失敗や恥をかくことを体験しておくと、その後の人生を負けずに生きていける。死ぬ時は何にも持っていけない。だから、ひとつでも人のためになることをしておかなければと思うようになった、焼き場の側に田んぼを持つ人のお話。深いなあ。2024/12/10
ぱんにゃー
33
しあわせは いつも じぶんの こころが きめる みつを (コ)2014/06/13
なおっぴ
6
「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」 しあわせは、よろこびは、いつも誰かのおかげでそこにある。自分の得ばかり考えてしまいがちになるけれど、ほんの少し立ち止まって、周りの人のことを考えれられる人でありたい。情けは人の為ならず。。2023/06/13
T坊主
6
自分の子さえよければという親のエゴが子供自身をダメにしている。自己中心的なわがままなブレーキのきかない子を作っている。つまり親そっくりの子供になっているという事。親よりも苦労する事があっても、親よりもたくましく、粘り強く、人生を生きぬいてゆく力と知恵を子供に与えておくことが一番の親の愛情であり、義務。2013/12/24
江口 浩平@教育委員会
5
相田みつをさんの子育て論が面白かった。私には子どもがいないが、負ける練習をわが子にさせておくということは、なかなか出来ないのではと思う。自分の思いが通らぬことのほうが多い社会で粘り強く生き抜くために、不条理さに耐え抜く練習もしながらも、それと同時に背中を支えてくれる相田みつをさんの優しい言葉が必要なのだろう。2015/12/15