内容説明
「治るなんて信じていないんだろ、ドクターだって…。だから、もういいんだよ」そう呟いて延命治療を拒んだ英国人のお爺さん。温厚で病院中の誰もが慕っていた先輩医師がガンであると知った時…。決して教科書通りには捉えることの出来ないさまざまな“病気”を抱え、日々、病院を訪れてくる患者を前に、医者はどう向き合えばよいのだろう。理想と現実のはざまで揺れながら、絶えず自問自答し続けた内科医の八年間を振り返った評判の好著、いよいよ充実の第二弾。
目次
患者を投げ飛ばしてしまった
強制退院した矢野さん
肺が働かなくなった人たち
三島さんが作った白いバラの花
老人患者が好きな理由
英国爺ボイドさんは延命治療を拒否した
医者がガンで死ぬとき
墨田さんの胸をどうして開けるのか
からだを診る、心も診る