内容説明
永い虚しい日々のあとにおとずれた穏やかな時間。私のなかで、彼のからだは水を跳ねる魚のようになる―。「水の作家」内田春菊が描く生の渇きと潤い。十一の短篇。
著者等紹介
内田春菊[ウチダシュンギク]
長崎県生まれ。1984年、四コマ漫画で漫画家デビュー。小説に『ファザーファッカー』(直木賞候補)、『キオミ』(芥川賞候補)などがある。『私たちは繁殖している』と『ファザーファッカー』で、第四回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
4
内田春菊による癖強で切なくて官能的で胸糞悪い11の短編集 『私たちは繁殖している』等の漫画を試し読みして「この人好きだ!」って思った人は絶対に読んで!! 人を選ぶ内容が多いかもしれないけどむしろそこが好き。脳内で音声流しながら読む派には特に強くオススメしたい。2025/06/21
toshi
0
「レース」はびあんがでてくる話としては今まで読んだことのないタイプだった。こんなふうに新たな幸せを見つけるのもありだよね。この先、主婦れずにならないことを祈ろう(笑) 2003/11/24
すなく
0
https://note.com/zikuashi/n/n43eeee95bfee2025/05/14
Theodore
0
短編集。3話目の「レース」が同性愛もの。ただし描写を見る限りではレズビアンと言うよりは異性もいけるバイセクシャルっぽい。しかも両方とも夫帯者であり、レズってたのは過去の話なので、百合描写目当てに読むのはお勧めしない。後はヘテロの話ばかりであまり女に優しい内容とは言えない。何も知らなければ男性作家が女への不満を作品に昇華させたのかと誤解しかねない内容。オチにしても「それで?」といいたくなる完成度。2025/03/05
りんこりん
0
やっと読了。短編集。文学版ダメンズウォーカーみたいな。最後の二話は官能小説みたいだった。2019/10/24
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