内容説明
自分の顔が嫌いで美容整形を受けた双子の姉。不倫相手の子を身ごもってしまった美人受付嬢。自分は恋愛が出来ない人間だと思っているフリーライター。それぞれ自分で選んだ道を歩み、愛する誰かが傍らにいても、どこか埋まらない心の隙間を持った女性たち。自分にかかわるものすべてのスイッチをオフにしたら、いつか心は消えてなくなるのだろうか…。そんなどうしようもなくひとりぽっちの心を鋭い視点と温かい筆致で綴った連作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
21
なんとなく物語の中の女性たちは、ひとりぽっちには思えなくて。寂しさというよりは切なさ。みんなきっと、ちょっとずつ「ひとりぽっち」なんだと思う。2015/10/23
チェス
3
サラッと読めた。図書館本。2019/05/17
うりぼう
3
二人でいるほど、一人を感じる。一人でいると世界と繋がる不思議。「ひとりぽっち」って、ホントに突き放された感じの言葉です。2001/12/22
zoumurasan
1
最後に、それまで出てきた女の子たちにインタビューしてまとめている形が好き。2012/05/11
鑑真@本の虫
0
なんだか奇妙な縁に包まれた双子の姉妹。 不倫相手の子を身籠ってしまった女性。 深いところで愛し合うカップル。 そんな女性たちの、ひとりぽっちの心を綴った連作短編集。 どれも淡く、切なく、好きだな。 ある一点だけリンクされていて、不思議だったが、なるほど、こう繋がるか。 まとめ方が良かった。2013/10/13