出版社内容情報
"""マイブーム""の生みの親、みうらじゅん。数々の雑誌に""マイブーム""のエッセイを書いており、それを集めた単行本をついに文庫化。「奥村チヨ」「女装」「仏像」など、みうらじゅんならではのテーマで迫っている。"
内容説明
「現代用語の基礎知識」にも登場した“マイブーム”という言葉。同書にも記載されているとおり、みうらじゅんが造った言葉だ。そのみうらじゅんが過去、数々の雑誌にマイブームに関するエッセイを書いている。「奥村チヨ」「女装」「仏像」「ボブ・ディラン」等、みうらじゅんならではのテーマで、思いっきりディープに迫っている。真のマイブームの答えがここにある。他では見られないレコード、グッズなどレアものも盛りだくさんの、どこから読んでも楽しめるみうら流エッセイ集。
目次
奥村チヨブーム(てる子、ゆう子、チヨ、チヨ!;「恋の奴隷」はやっぱり奥村チヨじゃなくっちゃ! ほか)
仏像ブーム(マイベスト仏像!;Oh Myブッダ! ほか)
女装ブーム(初めて女装をした時;ヴァギナーズ・シークレット・プロジェクト ほか)
ボブ・ディランブーム(ずーっとディランを聴いてきた;歳を取ったディランはますますカッコイイ ほか)
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
1958年、京都府生まれ。武蔵野美術大学卒業。80年「ガロ」でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ツバメマン★こち亀読破中
19
奥村チヨブーム、女装ブーム、仏像ブーム、ボブ・ディランブーム…数々の雑誌に書き列ねた4つマイブームに関する文章を集めた一冊。しかし、幅広いジャンルの雑誌でよくもまあ同じネタを…(笑)雑誌がパワーを持っていいた時代ですね!ボブ・ディランと会うシーンはみうらじゅんの文章では珍しくジーンときます!2020/01/22
ツバメマン★こち亀読破中
12
奥村チヨ、女装、仏像、ボブ・ディラン(笑)みうらじゅんの4大マイブーム?について、各雑誌に書き連ねたコラム集。僕は洋楽は聞きますが、ボブ・ディランは今に至るまであまり聴きません。ですが、みうらじゅんを読みすぎてボブ・ディランのことに結構詳しくなりました…みうらじゅんのマイブーム戦略にはまったのか?2025/01/14
舟華
12
「マイブーム」という言葉を作ったのは我らがみうらじゅん。奥村チヨはわからないけれど、ボブ・ディランとか私の心に刺さってくる話題なんだけどさー。女装のパンチが強すぎてそれ以外入ってきませんでした。なにこれ、私より綺麗じゃないか…(という絶望を味わいましたとさ)。 ◆制作に追い込まれてくるとこういう本が読みたくなる。もう私は澱みでいい←2018/03/04
阿部義彦
8
ボブ・ディランのお陰でか最近本屋のディラン関連本のコーナーにはみうらじゅんさんの本も(アイデン&ティティ他)並べられておりますね。そんな中から文庫版の代表作を、奥村チヨ、仏像、女装、ボブ・ディランの四つに搾って色んな媒体に重複を承知で書き散らした文章です。「現代用語の基礎知識」にも乗った「マイブーム」ですが大事な意味が抜け落ちていたと嘆いてます、それはそのマイブームを友達やメディアに吹聴して本物のブームを作るべく努力する事。その成果がこの文章、ボブディランが仏像の前でコンサートまでしたなんて知らなかった!2016/11/19
おはる
7
マイブーマーたるものマイブームを世間に発信し、大ブームになるようキープ・オン・ロケンローし続けなければならない。本書は完全無欠のマイブーマーであると自負する著者が歴代マイブームの奥村チヨ、仏像、女装、ボブ・ディランについて魂を込めて語り散らかしたものである。なるほど。ロックやらSMやら佐藤蛾次郎やらのルーツは仏像にあるのだな。そうか、そうだったのか!とはもちろんならないけれども、ただこの方の著作を読むたびにその感性が不思議で面白いなと思うと同時に、とっても羨ましくなる自分がいたりするんだ。2010/09/16