内容説明
通常の音訓では読めない、当て字・熟字訓といわれる日本語。読み方ばかりでなく、なぜそう読むのか、220余語の読み方の由来を平明に説く。「漢検」志願者、必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
42
匕首(あいくち)等、難読語の読み方と意味の由来。匕首なら、刀とどう違う?「匕」って何?となる所、鍔が無いから「合い口」で、匕=サジの事で、さらに漢籍が絡む重層的な成り立ち。十六夜は動詞「いさよふ」(たゆたう、ためらう)の名詞化+当て字。案山子の起源は鳥が嫌う匂いを「かがせる」事。時計は全くの当て字。女将、オロチ、果物、ヘチマ等々。変化が「何でもあり」で、実に日本人らしい。硬い古文解説と柔らかい昔語りのバランスが良い。辞書は経緯が足りず、ネットは言葉を知らなきゃ始まらない。そのニッチを楽しむ約230語。2018/09/18
yyrn
17
日本の新年に相応しい本を読んだ。というか、読み始めは3か月ほど前だったが、中古本で購入しトイレに常備して入るたびに一語ずつ読んでいたが、年末年始で一気に進んだ。アイウエオ順に224語が載っているが、それらの漢字や熟語の由来や使われ方に感心し、漢字の優れた表意能力に敬意を表したくなる(なぜ韓国は漢字を捨てたのだろう?)。日本人なら一度は読んでおくべき本ではないかとおススメしたい。「阿漕」「可惜」「塩梅」「十八番」「気障」「反故」など日常では使われなくなった言葉も多いが、本の中だけでも生き残ってもらいたい。2019/01/03
こだま
10
団扇、十八番などの熟字訓の由来に迫る一冊。日本語って奥が深いなと感じさせられます。2016/09/16
naoto
1
こういう、言葉のウンチク、大好きです!スペイン語とかもあるといいのに。2009/10/23
mustang
0
ナルホド2002/07/21